シリーズ世界へ! YOLO⑱
自転車で回る台湾~後編

文&写真/佐藤美玲(Text and photos by Mirei Sato)

台北 / タイペイ / Taipei

台北のアイコン「グランド・ホテル」 Photo © Mirei Sato

台北のアイコン「グランド・ホテル」
Photo © Mirei Sato

 首都・台北へ。人がひしめきあって、想像どおり、活気がある。南国・台湾にしては、雨が多くて冬は比較的寒い、というのが残念だけれど。
 初めての訪問なので、お決まりの観光コースをひととおり体験する。まずは、「国立故宮博物院」へ。中国からの団体客の数がものすごい。みんなのお目当ては「白菜」だ。白菜の葉にバッタとキリギリスが止まっている有名な翡翠の彫刻。昨年、東京国立博物館で初めて海外展示されたが、あまりの人気で見られない人が続出した。
 確かにきれいだけれど、思ったよりも小さい。展示室の入場には人数制限がある。洗濯機の中をグルグルするような感じで、団体客にはさまって、ガラスからガラスへと見て回った。
 続いて、美食・台湾を代表する小龍包の王様、「鼎泰豐」(ディンタイフォン)へ。こちらも、テーブルを待つ中国人団体客の数がすごい。小龍包なら中国にもあるでしょうと思うのだが、やはり「本場」で食べないと! 六本木にだってあるし、ロサンゼルスには3店もあるけれど、台湾人は必ず、「台北の鼎泰豐は味が違うのよ」と自慢する。
 最後は、2007年にドバイに抜かれるまで「世界一高いビル」だった、「台北101」で夜景を楽しむ。世界最速のエレベーターに乗って、展望台へ。輝くネオンもよかったけれど、エレベーターホールに続く「翡翠尽くしのギフトショップ」にも圧倒された。
 「自転車で回る」のがモットーの私たちは、台北でも、この101の足元でサイクリングをする予定だったのだが、時間が足りなくなって、あきらめた。
 台北市内には、「Uバイク」という貸し自転車のシステムがあって、市民の足として利用されている。2009年に11カ所のステーション、500台で始まり、今では171ステーション、5000台に増えた。深夜を過ぎても7〜8割の自転車が「レンタル中」だそうで、終電・終バスのあと、帰宅のために借りる人が多いそうだ。
 夜は西門(シーメンディン)地区を歩き回った。台湾の人は元気だ。購買意欲も盛ん。デパートで、食品売り場ならともかく、電化製品売り場が夜中まで大混雑、なんていう光景は、アメリカや日本ではちょっと考えられない。
 西門は、新宿、渋谷、六本木、青山、原宿を合わせたような街だ。角を曲がるごとに、ここはアマンド前か、それともキラー通りか、と錯覚するような…。慣れ親しんだ東京の感覚がよみがえってくる。フリルのスカートをはいたティーンエイジャーたちが、大腸の炒めものを買って、苦瓜原汁の店に並んでいるのを見て、「そうか、台湾にいるんだった」と思い出すのだった。
 


 

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