イギリス男子大活躍
近年、ハリウッドでは、アメリカ人俳優が低迷気味なのに対し、イギリス男子の活躍が目覚ましい。この冬も、ベールの「The Big Short」をはじめとしたイケ面で演技派のイギリス俳優の話題作が目白押しだ。
11月20日公開の「Secret in Their Eyes」で、ジュリア・ロバーツとニコール・キッドマンを相手に強烈な存在感を見せるのは、キウェテル・イジョフォー。「12 Years a Slave」でオスカー候補となったイギリスを代表する演技派だ。
同じく11月20日公開の「Legend」は、 1960年代のロンドンで暗躍していた双子のギャング、ロニーとレジーのクライ兄弟をトム・ハーディが1人2役で熱演する。ワルでセクシーな彼自身のフェロモンをスクリーンから存分に発散させる本作で、オスカーを狙う。
今年の2月の授賞式で、見事オスカーを手に入れたエディ・レッドメインが、史上初の性適合手術を受けた男性を演じた「The Danish Girl」は、11月27日封切り。イラストレーターの妻のために女装してモデルをするうちに、女性としての生き方に目覚めた夫が主人公。超草食系男子なレッドメインだけに女装姿がサマになっているが、演技力でフェミニンな動きも修得。劇中、すっかり女性化していく様子に圧倒される。2年連続のオスカー候補もありかも?
貴族の家系出身だけにエレガントさが漂うトム・ヒドルストンが、早逝した実在のカントリー歌手ハンク・ウィリアムズに扮するのが、11月27日公開の「I Saw the Light」。ちなみに、妻役のエリザベス・オルセンは、有名子役だった姉たちを遙かに凌ぐ演技派として活躍する若手。彼女との競演で、賞レース参戦か?
11月27日公開の「Victor Frankenstein」は、「X-Men」シリーズの若き日のプロフェッサーXに扮するジェームズ・マカヴォイと「Harry Potter」シリーズのダニエル・ラドクリフが夢の共演を果たしたホラー。死者を生き返らせる実験を重ねる若き医学生フランケンシュタインと友人のイゴールの恐怖の試行錯誤を描く。
「Twilight Saga」シリーズで世界中の女子を虜にしたロバート・パティンソンの新作は、スターになる直前のジェームズ・ディーンと、ライフ誌のために彼の写真取材をすることになったフォトグラファーの友情を描いた「Life」。12月4日公開の本作でパティンソンはフォトグラファー役に扮している。ちなみに、ディーン役は、アメリカの若手実力派デイン・デハーン。キュートなイケ面で演技力も抜群な彼は、筆者がお気に入りの数少ないアメリカ人俳優だ。
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