ホテル以上のリラックス空間
自宅以上の便利さと快適さ
オークウッドプレミア東京
- 2017年4月2日
- 2017年4月号掲載
2017年2月、東京に所用ができ、2泊することになった。宿泊先として以前から興味を覚えていたのが東京都内に数カ所展開しているオークウッドだ。キッチン設備まで整うサービスアパートメントで、どのロケーションも交通アクセスが良さそうだ。問い合わせてみると、短期で宿泊できるのは東京駅前のオークウッドプレミア東京だとわかった(それ以外に東京ベイサイドエリアにあるオークウッドホテル&アパートメンツ有明も短期可能)。早速予約を入れた。
さて当日、ロサンゼルスから羽田空港に到着したのは午後2時過ぎ。リムジンバスで東京駅八重洲口鉄鋼ビルに向かった。30分後、バスはオークウッドプレミア東京が入るビルのドライブウェイに乗り入れた。これ以上ないロケーションだ。エントランスのインターフォンで受付を呼び出す。高級コンドミニアムのようだ。誰もがアクセスできる通常のホテルとは完全に一線を画したセキュリティである。ロビー階でチェックインを済ませ、部屋へ移動。私が2泊するのは1ベッドルームのタイプ。入ってすぐ右手に食器まで完備されたキッチン、正面がリビング、さらに奥のドアを開けると廊下の左右にクローゼットとバスルームが配置され、その先にベッドルームがあった。寝室からは外堀通りが見渡せる。窓外に広がるのは、空の真下が高層ビルで埋め尽くされた、大都会東京の象徴的な風景だ。しかし、二重構造の窓のせいか室内は喧騒とは無縁の静かさ。
その日は友人を部屋に招いて、食事をした。まるで自分の家のようにリラックスできる。しかも、生活に必要なものは何でも揃っている。
1人で過ごすには1ベッドルームは広すぎるようにも感じるが、大きなメリットもあった。時差ぼけで翌日朝4時に目覚めると数10通の仕事のメールが舞い込んでいた。そこでリビングルームのデスクでせっせと作業を始めた。ベッドルームにもデスクはあるが、ベッドの見えない空間の方が仕事に神経を集中させられた。しかも、気分を変えたい時にはベッドルームのデスクに移動したりもした。実に贅沢な環境だった。
スムーズな東京滞在の拠点
気づくと空腹。そこで午前6時半、ロビー階で朝食をいただいた。テレビではCNNでカリフォルニアのダムから水が漏れ出し、避難勧告が出たと伝えていた。ダム周辺の人には申し訳ないが、私がその時いた空間には穏やかで平和な空気が流れていた。前述のように万人がアクセスできない施設なので、プライバシーが守られているという実感がその要因かもしれない。
その日はクライアント先を数社廻った。最後のアポだった神田の出版社からは、半蔵門線で大手町まで1本でホテルに戻れるのがわかった。わかってはいたが、東京駅まで歩き始めた。すると30分で目的地に着いた。しかし、すぐには部屋に戻らず、隣接する大丸の地下で夕飯とお土産を買い込んだ後、部屋で黙々と仕事。翌朝はチェックアウト後にリムジンバスで羽田空港へ。実にスムーズな東京滞在だった。出張で忙しく過ごす人にオークウッドプレミアはチャージにお薦めの場所だ。また、家族で2ベッドや3ベッドに宿泊すれば、滞在型バケーションの拠点としてもこれ以上ない場所に違いない。リピーターが多いというのは大いに納得できる。私もまたここに戻ってきたい。
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