アメリカで話題沸騰
日本発のお菓子・デザート

Koala’s March,サクサクのビスケットと チョコレートの好相性,Lotte USA
 コアラのイラストが描かれたビスケットをかじると中からチョコレートクリームが出てくる、スナック菓子の「コアラのマーチ」。1984年に日本で発売以降、アジア圏内で認知度を高めてきた。アメリカ市場には1990年代に上陸し、現在までに日本、韓国、中国系を含むアジア系消費者を中心に人気を集めている。今後の課題はメインストリームへの本格参入と語るのは、Lotte USAのセールスマネージャー、神山祐治さん。

「ビスケットをサクサクのまま小さく膨らませて、そこにチョコレートを入れる技術は非常に高度なものと考えています。美味しさとその形状の可愛らしさにプラスして、今後、アピールしていこうと計画しているのが、コアラのマーチは親子間や子ども同士のコミュニケーションに役立つツールにもなる、という点です」

 近年はスマホやゲームの普及も背景となって、実際の人間同士のコミュニケーションの会話が希薄だ。聞けば、アメリカのコアラのマーチには実に200以上の異なるイラストが存在するという。そこで、それぞれ、どんなコアラが何をしているのか、ビスケット上のイラストを見ながら会話のきっかけにしてほしいと神山さんは語る。

味についてはアメリカでどのように受け止められているのだろうか?

「ここに来て、日本食ブームが追い風となって、繊細な味、甘さのチョコレート菓子の素晴らしさにもアメリカ人消費者に気づいていただけるようになってきました。一度食べていただければ、その良さは分かってもらえるのでは、と思っています」。そこで、スーパーの店頭でコアラのキャラクターの着ぐるみと一緒に試食を勧めるキャンペーンを最近始めた。

「夢は全米の方から『コアラのマーチを知っている』と言っていただけるようになることです」と神山さんは抱負を語った。

 

 

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