アメリカで話題沸騰
日本発のお菓子・デザート

alove,アロエの果肉とヨーグルト 新鮮な組み合わせ,Morinaga Nutritional Foods, USA

最初に発売されたのは3種類のフレーバー

日本では1994年に発売以降、ロングセラーを続けている森永の「アロエヨーグルト」。ヨーグルトとアロエ果肉の組み合わせが発売当時は新鮮だった。そのアロエヨーグルトが、2017年7月末よりアメリカ西海岸で売り出された。しかも、アメリカ市場に合わせて、パッケージを新装、日本のオリジナル以外のフレーバーを揃え、さらに名称も「アロエ(Aloe)」と「ラブ(Love)」をかけた「alove(アラブ)」として勝負に出る。

今回の新商品は2015年末からリサーチを開始し、オンラインでの調査や実際に試食を伴う調査を通じて、オリジナル、ブルーベリー、ストロベリーの3種類に決定したと語るのは、Morinaga Nutritional Foods, USAのアシスタントマーケティングマネージャーの小山未来さんだ。

 

フードショーでは「ジャパニーズスタイルのヨーグルト」と呼び掛けた

「ナチュラル・プロダクツ・エキスポなどの展示会に出展し、意見を集めました。また、パッケージに関しても賑やかなイメージの日本のものとは異なり、アメリカではシンプルなパッケージが今のトレンド。その傾向を取り入れたデザインを完成させました。フレーバーに関しては、アメリカで売れ行きの良いヨーグルト商品を参考にし、アロエとの相性が良いものを開発。最初に発売する3種類のフレーバー以外にも、2018年の年明けを目標に、さらに3つのフレーバーを登場させる予定です」

アメリカ向けにフレーバーを増やしただけでなく、生産自体もカリフォルニア州で行っている。日本の人気商品をベースに、フレッシュでバラエティ豊かなラインアップが楽しめるというわけだ。

実際にaloveを試食した。ヨーグルトの中にたくさんの、しかもサイズとしても大きなアロエの果肉が入っている。アロエ自体には特徴的な味はないが、食感はしっかりと感じることができる。今、アメリカでも大流行しているボバ入りのドリンクを思い出した。ドリンクだけを飲むと単調で飽きてしまうが、ボバが絶妙のアクセントになるように、ヨーグルトの中から現れるアロエがいいアクセントになっている。

 

日本のパッケージに比べて、アメリカのパッケージはトレンドのシンプルなデザイン

問題はアメリカ人にこれまでアロエを食べる習慣がない、ということだ。前出の小山さんは、「アメリカ人に紹介すると、『アロエは肌に塗るものではないのか?』と言われてしまいます。一方、アジア系の消費者にはアロエ入りのドリンクなども人気なことから、食べるアロエはおなじみの存在です」と語る。

アロエとヨーグルトの組み合わせは今、アメリカのメジャー市場に見られないからこそ、大きな目玉になる可能性を秘めていると言えそうだ。

 

 

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