アメリカで話題沸騰
日本発のお菓子・デザート
- 2017年9月1日
- 2017年9月号掲載


スティックタイプとバッグタイプのパッケージがある
ソフトキャンディを噛むと随所からグミが現れる「ぷっちょ」。そのユニークな食感や構造と、キャンディとコーラ、キャンディとマンゴーといった様々な味のコンビネーションの豊富さで、UHA味覚糖の代表的な商品となっている。日本での発売は2000年。開発の経緯について、 UHA味覚糖海外事業部・リージョナルスーパーバイザーの酒井達展さんは次のように説明する。「当時、日本ではソフトキャンディ市場とグミ市場が確立されていました。弊社の考えでもある『斬新さ』を市場に提供したい、またそれぞれのカテゴリーに対応する商品開発が可能だったことから、その両方を組み合わせた新商品を開発するに至りました。発売後は消費者ニーズとマッチして一気に人気が広がりました」。
その後、キャラクターとのコラボ、地域限定商品など幅広く愛されている同商品が、2016年11月に満を持して北米市場に上陸した。アメリカでの表記は「Puchao」だ。
「海外進出はまず、中国、香港と東南アジアから集中的に取り組み、次の段階として今回、北米地区への参入を開始しました。アジアで愛されている、美味しい商品をアメリカにお届けすることが目的です」

フードショーで
初めにアジア系マーケットに参入し、徐々に米系スーパーへの導入を目指している。西海岸の一部の大手米系スーパーではすでに取り扱いが始まっている所もある。並行して、2017年1月にはサンフランシスコのファンシー・フード・ショー、さらに6月にはニューヨークのファンシー・フード・ショーと、アメリカの西と東の大規模食品見本市にも出展した。今までのアメリカの主流のテイストやテクスチャーとは異なる、一線を画すチューイーな食感だとの来場者のコメントを得られ、好感触を実感した。
マーケティング活動に関しては、展示会を含め、可能性がある場所には積極的に露出していく方針だ。同商品の購買層は若者と女性が多いことから、今後は各地の大学でのサンプリングも計画している。

サンプル配布のイベントも開催
2017年7月現在、北米市場のPuchaoは、スティックタイプではラムネソーダ、コーラ、ストロベリー、マンゴー、グレープ、メロンフレーバーと6種類、バッグタイプは炭酸フレーバーアソートとフルーツフレーバーアソートの2種類を揃えている。豊富な品揃えの中で、人種別の嗜好の違いもすでに商品の売れ行きに現れており、特に人気があるのは日本フレーバーであるラムネソーダ、フルーツ系ではストロベリー。ヒスパニック系の人々にはマンゴーのフレーバーが人気を集めている。限定商品に関しても、アメリカの消費者のニーズに合わせて開発していく可能性があるとのことで、これからのPuchaoの展開に期待が高まる。
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