夢を見るほどアスファルトが好き
Aqua Patch Road Materials / 小林れい子氏
- 2017年9月27日
日本とアメリカの働き方の違いは?
どんな経緯でここに至り、どんな思いをもって仕事をしているのか。
実際にアメリカで働く人へのインタビューシリーズ。
カリフォルニア州のロサンゼルスにある道路補修材の製造販売会社Aqua Patch Road Materialsの小林さんに話を聞いた。
どのような仕事内容ですか?
弊社は水硬化型のアスファルト「AQUA PATCH」をアメリカで製造・販売しております。道路に空いてしまった穴、ポットホールと呼ばれるこの穴を埋めるためのアスファルト補修材です。
アスファルトというと大きなトラックで運ばれてくるホットミックスという熱いものを想像すると思うのですが、この商品はコールドミックスと呼ばれるもので、コールドミックスの中でもAQUA PATCHは、水をかけて足で踏むだけで簡単に固まり、非常に長持ちする優れものなんです。
アメリカと日本の働き方の違いは?
一つ目は「発言」ですね。例えば会議ひとつとっても、喋る隙を見つけるのが大変なほど皆自分の意見を主張します。自分の意見を持つことが重要です。しかし、ただ持っているだけではなくその考えを口に出して伝えなくては意味がありません。日本で働いていてた時は、場の雰囲気を読むことが先になってしまい、会議の場で発言するのは難しいと感じていました。ここアメリカでは、発言をしない=自分の意見を持たない、と捉えられてしまい、評価されにくくなります。
二つ目は「残業」。アメリカでは、時間内に仕事を終わらせて結果を出すことが求められているとつくづく感じます。退社時間後5分でも残って仕事をしていると「え、何か問題があったの?大丈夫?」と同僚から心配されるほどです。ですので仕事時間中は誰一人話もせず黙々と仕事をこなしています。その集中力は圧巻ですね。国によって考え方、捉え方は違うものですよね。
今後の目標は?
実は先日カナダでも代理店契約を結んだところで、北米への進出が拡大しています。
成長している会社で、その過程が見えるところがとても面白いですね。
そしてゆくゆくは南米の道路の穴もAQUA PATCHで埋め尽くしたい!と目標が大きくなってきています。
アメリカで働きたい人へのメッセージ
アメリカに来たい、働きたいと本気で思って、本気で努力をしていたら、そのチャンスは自ずと向こうからやってくると思います。
私自身もアメリカに来た当時は大変でしたが、絶対アメリカで仕事をする!という想いは、どんな状況でも強く持っていました。今は道路の穴を埋める夢を見るほど仕事にはまっています。普段車を運転していても道路の穴が気になり、「いつ直るのだろう」とそわそわしたり、埋まっている穴についてはどこの商品を使ったのだろうとついつい考えてしまいます。本当にアスファルトを好きになったんだなと、実感しますね。(笑)
アメリカで、アスファルトを販売する仕事をしているなんて、日本にいるときは想像もしていませんでしたが、こんなに熱中できる仕事に出会えたことは本当に幸いです。
海外で働くということはビザなど問題が多いですが、目標を持つこと、諦めずに努力を続けることで、道は開けると信じています。
Aqua Patch Road Materials, L.L.C
■ ホームページ:www.aquapatchasphalt.com
■ 電話:844-869-8873
■ 住所:390 N. Sepulveda Blvd., Suite 2000 El Segundo, CA 90245
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします