「He is nice」と「He is being nice」の違い

ネイティブと会話をしているときに「He is nice」と「He is being nice」2つの表現の仕方を耳にしたことはありませんか?一見、意味は同じように感じるかもしれませんが、実はこの2つの文章には細かなニュアンスの違いが生じます。今日のコラムでは「is + 形容詞」と「is being + 形容詞」の違いについてご説明しようと思います。


1) 主語 + is/are + 形容詞
→「人の性格や性質を表す場合」

おそらく日本の方には馴染みのある表現方法かと思いますが、「主語」+「is/are」+「形容詞」の組み合わせの場合は、人の性格や性質を表す場合に用いられます。例えば、ジョンさんは優しい人(優しい性格の持ち主)と表現するなら「John is nice」、より分かりやすく言うと「John is a nice person」になります。

・He is rude. Don’t worry about it.(彼は失礼な人です。気にしないほうがいいですよ。)
・She is polite. I think you’ll like her.(彼女は礼儀正しい人です。彼女のことを気にいると思いますよ。)
・They are talkative. They’ll talk to anyone. (あの子らはおしゃべりやで〜。誰とでも話すで。)

2) 主語 + is/are being + 形容詞
→「人のその時の状態を表す場合」

人の性格や性質ではなく、一時的にとっている行動を表現する際の言い方になります。例えば、普段はとても意地悪なジョンさんが、今日に限っては優しくしていると表す場合「John is being nice today」になります。“being”を“acting”や“behaving””に置き換え「今日は〜に振舞っている / 態度をとっている」と覚えたら分かりやすいでしょう。

✔︎気をつけたいのが感情表現(Happy、Sad、Angryなど)。例えば「He is angry」は「彼はいつも怒っている」わけでなく「彼は(今)怒っている」ことを意味することからもわかるように、感情を示す形容詞の場合は“being”と組み合わせるのは避けましょう。

・He is being rude today. He’s usually not like that.(今日の彼、とても失礼ですね。いつもそんなことはないのですが・・・)
・Is she just being polite?(あの子は社交辞令で礼儀正しく振舞っているだけなんかいな?)
・I don’t know why they are being mean.(なぜ彼らが意地悪な態度を取っているのか分かりません。)

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Jun Senesac

Jun Senesac

ライタープロフィール

ロサンゼルス出身の日米ハーフ。両親が運営するL.A.の英会話学校「BYB English Center」にて、高校生の頃から英語講師としてのキャリアをスタート。カリフォルニア州にあるUC Santa Barbara大学へ入学し、1年間一橋大学へ交換留学。卒業後、国際交流員として石川県内灘町役場で2年間の勤務を経て、2011年にアメリカへ帰国しBYB姉妹校をアーバインに開校。
2013年に英語学習サイト「Hapa英会話」を設立。2014年の2月よりHapa英会話のPodcastをスタートし、月間およそ40万ダウンロードされるまで成長。iTunes Japanが発表した『Best of 2014/2015』に2年連続選出。YouTubeにて登録者5万人を超える英会話チャンネル「Hapa英会話」を配信。
YouTubeやPodcast、ブログやメルマガなど様々な媒体を通じて、日米文化を取り入れた英語の学習環境を提供。
YouTube: https://www.youtube.com/hapaeikaiwa

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