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CENTRAL BOEKI CALIF., LTD.
アメリカのビジネスは、今
- 2019年3月26日
今、アメリカのビジネスシーンはどうなっているのだろう?
困難をどう乗り越えたのか。成功の鍵はどこにあるのか。
キーパーソンに、アメリカでのビジネスのヒントを聞いた。
カリフォルニア州ランチョドミンゲスにオフィスを構えるCENTRAL BOEKI CALIF., LTD.の取締役上級副社長 遠藤仁さんに話を聞いた。
ビジネスの内容
弊社の設立は1987年、2012年に東証一部上場の総合商社カメイ株式会社の傘下に入り、グループ企業となりました。CENTRAL BOEKI CALIF., LTD.は、主に日系マーケットやレストラン向けに食品輸入及び卸売事業を業務としており、日本から輸入した商品を全米各地にお届けしています。またグループでは、アメリカ最大級の日系スーパーマーケットチェーン「Mitsuwa Marketplace」11店舗や日本で最も古い日系スーパー「Katagiri」2店舗の計13店舗を運営しており、店頭での売れ筋やトレンドなどの実際のデータを得ることができるため、輸入及び卸売業だけでなく小売業を抱えている点は弊社の大きな特徴でもあり強みです。
西海岸の拠点はここロサンゼルスです。実は約4年前に規模拡大のため現在のランチョドミンゲスのオフィス兼倉庫に移動したのですが、MitsuwaとKatagiriで近年3店舗が新規オープンしたのに加え他のお客様の取扱量も増えているため、すでに手狭になってきてしまっています。嬉しい悲鳴ですね。
日米のビジネスの違い
(1)食の安全基準
アメリカの食品安全基準が年々厳しくなってきており、現在その対応を行っている真っ只中です。日本は衛生的に管理されたものを食べる習慣がありますので、お店で購入したものを食べてお腹を壊すということはほとんどありませんが、様々な人種が混在するアメリカでは食べ物の扱いも文化によって異なります。そのため、国としては国民を守るために厳しい基準を設けないといけないわけです。
日本の工場の衛生管理は非常に質が高いのですが、日本とアメリカの基準が異なるため米国側に合わせる必要があり、食品安全計画書の提出など日本のメーカーさんにもご協力していただいています。
(2)時間
特に西海岸はゆったり時が流れているので、時間や期日に関しては難儀しますね。対策としては、期日を前倒しにするなど遅れた場合を考えておくことでしょうか。もうひとつは期日をきちんと伝えることです。日本の感覚で「早めに」と言ってもだいたいでは理解してもらうのが難しいので、何日の何時までという期限をしっかりと伝えた上で、期限前のリマインドも行います。ひとつひとつが会社の信用に関わってきますので、時間を守るように伝えていますね。
(3)家族の絆
私自身は米国に赴任してもうすぐ4年になりますが、アメリカの生活を通して家族との絆がより深まったと感じています。日本は治安も良いので一人や子供だけで行動できることが多く、家族で共有する時間が少なくなりがちですが、アメリカでは一緒に行動する機会はより多いですね。また、親をリスペクトしファミリーを大事にするアメリカの文化は、親子の絆を強くする素敵な文化だと思います。
進出者へのアドバイス
アメリカは広く経済規模も大きいので、行動したら行動した分の成果が得られるというやりがいのあるマーケットです。ただ、これは日本でもアメリカでも同じですが、一企業や一人の力というのは限られていますので、周りの方の力添えをお借りして一緒に進めていくことが大事だと思います。ベクトルが同じ企業とコラボレーションしていくことで、成長スピードがかなり変わってきます。
今後の展望
短期的には、年々厳しくなっているアメリカの食品安全基準にしっかりと対応していくことです。法律が変わる時は世の中が変わる時ですので、そこで諦めてしまったら脱落してしまうだけ、チャンスを活かし勝ち残っていくために尽力して参ります。
セントラル貿易は、日本国内地場産業の開拓及び米国への輸出・拡販のお手伝いを昔から行ってきた企業です。これはビジネスでもありますが、社会貢献のミッションでもあると考えています。美味しくて安全な日本食をアメリカの多くの方に届けるという活動を、今後も続けていきたいです。
CENTRAL BOEKI CALIF., LTD.
■ホームページ:www.boeki.co.jp
■住所:19801 Rancho Way, Suite #A, Rancho Dominguez, CA 90220
■電話:310-323-1817
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