〔香港〕逃亡犯条例に反対、数万人が抗議活動を強行

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香港域内各地で8月31日、「逃亡犯条例」改正案に反対する市民が無許可の抗議活動を強行した。数万人が参加したとみられ、デモ隊は複数の幹線道路を占拠し、過激化した一部が香港政府本部庁舎に火炎瓶を投げるなどした。警察は放水車を出動させ、催涙弾を使用するなどして強制排除したほか、再び威嚇発砲を行った。複数が拘束され、負傷者31人が病院に搬送された。

民主派団体が計画していた31日のデモ行進の出発地点だった香港島・セントラル(中環)のチャター・ガーデン(遮打花園)には午後3時ごろ、大勢の若者らが集合。「(条例改正案撤回など)5大要求は一つも欠かすことができない」「香港人頑張れ」などと叫んだ後、上環方面に向けて行進を始めた。デモ隊は大通りのデ・ボー・ロード・セントラル(徳輔道中)を中環から上環にかけて占拠した。

夕方には香港島・アドミラルティー(金鐘)の政府本部庁舎そばの幹線道路を占拠。同庁舎などに向けて火炎瓶などを投げつけた。警察は催涙弾を使用したほか、香港メディアによると放水車がデモ隊に水柱を噴射した。デモ隊は湾仔の警察本部近くで放火するなどした。

香港島・コーズウェーベイ(銅鑼湾)では午後3時ごろ、デモ隊がそごう銅鑼湾店が面するヘネシーロード(軒尼詩道)を占拠した。夕方までにそごう銅鑼湾店は営業を終了。近隣の宝飾品店やブランド店も軒並み閉店していた。午後8時過ぎごろには、警察の放水車が湾仔からコーズウェーベイに向かって逃げるデモ隊に向け、液体などを噴射した。

コーズウェーベイのビクトリア公園では午後9時ごろ、警官2人が空に向けて発砲した。警察はデモ隊に襲われ、生命の危険を感じたためと説明した。官営放送RTHKによると、デモ隊は夜に入って香港島・ノースポイント(北角)のほか、九龍・尖沙咀や旺角、プリンスエドワード(太子)、黄大仙、観塘などにも分散した。香港鉄路(MTR)プリンスエドワード駅では警官隊が構内に入り、デモ隊を拘束した。拘束者は40人に上ったという。

香港政府は31日深夜に声明を発表し、「過激なデモ隊の暴力行為が社会の安寧を著しく破壊した」と非難。暴力行為はエスカレートしており、警察が必ず追及するとした。RTHKによると、9月1日午前7時までに31人が病院に搬送された。うち5人が重傷という。

8月31日は、民主派団体の民間人権陣線(民陣)が集会とデモ行進を計画していたが、いずれも警察の反対を受け30日に中止を発表していた。5年前の2014年8月31日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会が発表した、香港の行政長官選挙で民主派候補を事実上締め出す仕組みの撤回を訴えるとともに、行政長官と全立法会(議会)議員の真の普通選挙実現を求めるとしていた。

9月1日のRTHKによると、香港警察は8月31日のデモで63人を逮捕したと発表。うち13歳の容疑者は火炎瓶2つとライターを所持していた。

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