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〔マレーシア〕NTT、スマート都市の実証へ
- 2020年1月30日
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NTTグループは29日、マレーシアで今年2〜3月にスマートシティー実現に向けた車両監視ソリューションの実証実験を行うと発表した。交差点をモニタリングして交通量や通行車両を分析し、渋滞解消や盗難車検知などにつなげる。アジアでの実証実験は初となる。
スランゴール州サイバージャヤで、交通量が最も多い交差点に監視カメラを8台設置し、同社が開発した車両監視ソリューションについて実証実験する。
NTTの広報担当者はNNAに対し、「実証実験を行うソリューションには、アジアの自治体や企業などから約40件の引き合いがある」と話し、マレーシアでの結果を踏まえ、東南アジア諸国連合(ASEAN)の他国への展開を検討していく方針を示した。
NTTは、米国ラスベガスでも同様の実証実験を2018年末に行い、車両監視ソリューションの提供を昨年2月に開始した。サイバージャヤでの実証実験では、米国で得た技術・ノウハウを応用。アジアで展開するに当たっての課題や実現性、同技術を用いたビジネスモデル構築の可能性について検証する。
具体的には、マレーシアで社会問題となっている渋滞や交通事故の解決のほか、付近の商業施設に来訪者を誘導するための導線の検討、当該交差点に設置するデジタルサイネージの効果検証、盗難車の捜索といった用途が考えられるという。
NTTは、1997年にサイバージャヤにグループ会社のNTT MSCを設立して以来、同地域での投資や事業を積極的に展開してきた。そうした関係から、サイバージャヤでの実証実験を決めた。
実証実験は、日本の総務省の19年度事業「マレーシアにおける社会課題解決のためのスマートシティモデルの構築に関する調査研究」の一環。サイバージャヤの開発を手掛けるマレーシア財務省傘下のサイバービュー、地場通信インフラ会社アローと共同で実施する。
情報提供:株式会社NNA
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