編集部が選ぶ
この夏行きたい国立公園 6選
- 2021年4月5日
- 2021年4月号掲載
No.3
グレートスモーキー山脈国立公園
Great Smoky Mountains National Park
テネシー・ノースカロライナ州
太古から続く神秘の原生林
この広大な原生林では、寄り集まった木々の呼吸が蒸気を発し、青い霧に覆われた幻想的な風景がしばしば見られる。標高は876〜6643フィートと高低差が激しいため、高地には針葉樹、低地には落葉樹と多様な植物分布が広がっている。エルクやキツネなど野生動物も多く、特にブラックベアの生息密度は米国内でも高い区域の一つ。また、サンショウウオは世界最多の30種以上が確認されており、「サンショウウオの都」とも呼ばれている。
グレートスモーキーには北と南の両方からアクセスができる。北のガトリンバーグから入ると、Grotto、Laurel、Rainbowといった滝の名所が多く、ハイキングスポットとして人気。西側にはCades Cove Loop Roadと呼ばれるドライブロードがあり、野生動物や19世紀に建てられた建築物などが見られる。北と南を結ぶNewfound Gap Roadでは、風光明媚な景色を楽しもう。
No.4
セコイア・キングスキャニオン国立公園
Sequoia & Kings Canyon National Parks
カリフォルニア州
威厳漂う巨木の森
この2つ連なる国立公園の最大の魅力は、ジャイアント・セコイアの木々。ジャイアント・セコイアは地球上でもっとも巨大な樹木といわれており、高さは200〜300フィート、幹の直径は20〜26フィートにもなる。この巨木に囲まれた森を歩けば奇妙なサイズ感覚に陥り、自分が限りなく小さな存在に思えてくる。
そのサイズ感を実感したいなら、セコイア国立公園にあるGiant Forestをハイキングしよう。約8000本ものセコイアの木々が生い茂る中、どっしりと威厳を放ち佇むのは「General Sherman Tree」と呼ばれる世界最大のセコイアだ。高さは275フィート、幹の直径は最大で36フィート、樹齢はおよそ2200年。隣接したハイキングトレイルを歩けば、名前のついた巨木があちらこちらに立ち並んでおり、まるで巨人の世界に迷い込んだようなメルヘンな気分を味わえるだろう。
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