編集部が選ぶ 
この夏行きたい国立公園 6選

No.5
メサ・ヴェルデ国立公園
Mesa Verde National Park

コロラド州

身分の高い権力者たちが暮らしていたと考えられている最大の集落Cliff Palace。居住建築の入口の高さを見ると、当時の人々の身長は今よりも低かったことがよく分かる

謎多き先住民の集落跡

標高7000〜8400フィートもの断崖絶壁の窪みに、まるで鳥の巣のように築かれた集合住宅。今から約1400年前、この辺り一帯に古代プエブロ人たちが移り住み、700年もの間、生活を営んでいた。現在、公園内では約600もの断崖の集落跡が見つかっている。そのうちCliff Palaceと呼ばれる最大の集落は、150部屋と23の宗教施設を有し、およそ100人が暮らしていたという。居住建築は砂岩や泥などを使ったレンガ造りで、2〜4階建てのものもある。なぜこのような断崖に集落を築いたのかについては、まだ解明されていない謎も多い。

Cliff Palaceと2番目に大きいLong Houseでは、夏になると集落の内部を見学できるツアーが実施されるので参加してみよう。また、3番目に大きいSpruce Tree Houseの周辺にハイキングトレイルがあり、ここではペトログリフと呼ばれる岩壁に刻まれた絵が見られる。

 

ペトログリフには人間や動物、模様などさまざまな壁画があり、とても興味深い ©️NPS Photo

 

 

 

No.6
アーカディア国立公園
Acadia National Park

メイン州

キャデラック山頂からの景色は絶景。山頂まではハイキングまたは車でもアクセスができ、山頂付近のループトレイルを歩けばさまざまに変化する風景を楽しめる ©️NPS Photo/Kent Miller

海と山のコントラストが美しい

アーカディア国立公園はマウントデザート島に位置しており、複雑に入り組んだ海岸線とユニークな地形が創り出す絶景が見どころだ。1年を通してレジャーを楽しむことができるが、アクティビティが充実している夏と、島全体が赤や黄色に染まる秋は特におすすめ。

まず外せないのは、キャデラック山のハイキング。アメリカの大西洋沿岸でもっとも標高が高いとされる山頂まで登ると、目の前には美しい海とぽつぽつと浮かぶ小さな島々を一望できる。ここはアメリカ本土で1番最初に朝日が昇る場所でもあり、日の出に合わせて訪れれば息を呑むような幻想的な景色が見られる。アーカディアの見どころを効率良く回りたいなら、Park Loop Roadをドライブしよう。約27マイルのルート沿いにはSand BeachやThunder Hole、Jordan Pondなど、人気の見どころが点在している。人工的な光が少ないこの島では、星空観察もお忘れなく!

 

Jordan Pondでは、カヌーやカヤックなどの水上アクティビティができ、周辺にはハイキングトレイルも充実している ©️NPS Photo/Victoria Stauffenberg

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