編集部が選ぶ
この夏行きたい国立公園 6選
- 2021年4月5日
- 2021年4月号掲載
No.2
デナリ国立公園
Denali National Park
アラスカ州
遥かな時の流れを感じる
北米大陸最高峰のデナリ山を擁するデナリ国立公園。マッキンリー山の名称に親しみがある人も多いだろう。2015年、この山の名は、古くからの土地とアラスカ先住民に敬意を表して「デナリ」に改められた。デナリとは、先住民アサバスカンの言葉で “偉大なもの” を意味する。この聖なる山はアラスカ先住民と密接に結びついている特別な存在なのだ。
国立公園の面積はマサチューセッツ州よりも広く、日本でいうと四国よりも広い。敷地内にはデナリ山をはじめとする雄大な山々やツンドラ、氷河だけでなく、湿地帯や川、緑に覆われた森などがあり、まるで絵画のように多彩なコントラストを生み出している。年間の大半は雪に覆われているが、5月から少しずつ暖かい季節が始まる。6月〜9月中旬にはシャトルバスが運行され、ツアーや主なアクティビティを楽しめるピークとなる。特におすすめなのが、8月末〜9月上旬にたった2週間だけ訪れる秋のデナリ。公園内を覆うツンドラが一斉に紅葉し、冬支度のためにせっせと食べ物を探す野生動物の親子の姿を見られるのは、この時期だけの特権だ。
Bus Tours
自然保護のため、公園内はシャトルバスかバスツアー以外の一般車両の通行が禁止されている。バスツアーは半日コースや1日コースなど複数のコースがあり、公園内を効率良く回ることができる。ドライバー兼ガイドが見どころを逐一説明し、野生動物を素早く見つけて乗客に知らせてくれる。
Wonder Lake
デナリ国立公園を象徴するスポットの一つ。エントランスから85マイルも入ったこの地からは、デナリ山がどこよりもきれいに見える。すぐ近くのReflection Pondと呼ばれる池では晴れた日にデナリ山が水面に映り込み、絶好の撮影スポットとして人気。周辺にはキャンプ場もある。
野生動物を探すべし
デナリの楽しみは、なんといってもありのままの野生動物の姿が見られること。グリズリー、ムース、カリブー、オオカミ、ドールシープは “Big 5” と呼ばれ、特に人気の高い動物たちだ。実はバスに乗っている間が、野生動物との遭遇率が1番高いのだそう。
ハイキングすべし
エントランス付近にはハイキングコースが複数あるが、デナリでは道なき道を歩くオフトレイル・ハイキングに挑戦してみよう。シャトルバスに乗って好きなところで降り、大自然の中を思うままに歩けば、一生忘れられない非日常で贅沢な時間を味わえるはず。
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