【ニューヨーク不動産最前線】憧れのニューヨークタウンハウスライフ

ニューヨーク市内で「一軒家」を探すのは至難の業です。というのも、広い敷地に建てられた一軒家そのものがほとんど存在していないからです。でも、「タウンハウス」なら、都会にいながらにして一軒家っぽい暮らしを楽しめます。

タウンハウスは独立した建物でありながら、郊外のような広大な庭やプールは期待できません。ただ、一棟を丸ごと所有する形なので、共同住宅のように他の入居者とスペースを共有することはなく、プライバシーを確保できます。一軒家の雰囲気を味わいたい人には魅力的な選択肢です。

オフィス街であるミッドタウンには少ないですが、アッパーウェスト、アッパーイースト、ダウンタウンやブルックリンといったエリアには比較的タウンハウスが多く残っています。

多くのタウンハウスは4~5階建てで、地下室や専用の裏庭が付いているのが一般的です。建物内部は内階段で繋がっていて、一棟丸ごとが「縦長の家」といった感じです。エレベーターが付いていないので、上下の移動が大変かもしれませんが、その分、各フロアを好きなように使い分けられるのが魅力です。

タウンハウスの魅力は、その特別感とステータス性にあります。摩天楼を眺める高層コンドミニアムとは違う、もう一つの贅沢です。タウンハウスは高価なため、内部を分割して複数のアパートとして売却・賃貸するケースも多いですが、一棟を丸ごと所有し、自分好みに改装することは多くのニューヨーカーにとって究極の夢です。プライバシーを確保しつつ、都会の中で贅沢な空間が手に入ります。

歴史ある建物も多く、デザイン性や雰囲気の良さも人気の理由です。ニューヨークでの新しい暮らしの形を、タウンハウスで実現してみてはいかがでしょうか。

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柏原知子 (Tomoko Kashihara)

柏原知子 (Tomoko Kashihara)

ライタープロフィール

大阪女子大学(現:大阪府立大学)卒業後、CBRE Japanに入社。東京で外資系企業のオフィス移転を担当する商業不動産ブローカーとして働いた後、ニューヨーク勤務を機に住宅ブローカーに転向。1999年より住友不動産販売NYで活躍した後、2021年に米系大手Compassに移籍。趣味は旅行、クルーズ、トレッキングとイタリア語。

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