子どもの学校適応と心のケア

言語編
言語の壁の乗り越え方

アプリや地域プログラムを活用しよう

現地校の授業で英語が理解できない、英語の授業についていけないという小学生のお子さんには、スマホアプリで「Duolingo Kids」に毎日数分間だけでも取り組ませてみることをおすすめします。連続何日取り組めているかなどが視覚的に確認できるので、連続日数を継続させたいという気持ちから、毎日自分で学習するようになります。また、とても小さいお子さんであれば、「Super Simple Songs」というYouTubeチャンネルはとても楽しく、歌に合わせて英語を学習できる手段となります。アメリカの小学校では、低学年向けに「i-Rready」というウェブサイトを使って英語の読みや算数などにも取り組ませていますので、そちらで慣れさせるのも良いのではないかと思います。

アメリカへ来たばかりの場合は、語学力を伸ばすために学校内や外部のプログラムを活用することも有効です。学校で提供されるプログラムの一つにESLクラスがあります。ただし、学校区によっては一度ESLクラスに入ると、学校の決まりで通常のクラスに戻ることが難しく、ずっとESLクラスで生活していくというケースもあります。そのため、お子さんの性格等を鑑みて、すぐにアメリカ人の友達とも仲良くできるようであれば、ESLのクラスに入れずに生の英語にどんどんと触れさせることがもっとも重要だと考えます。また、地域やNPO団体が運営している無料の英語のクラスなどもあるため、就学前であれば、そういったサービスを利用すると遊びと語学を同時に学べて良いと思います。さらに、お子さんの好きな習い事などにも積極的に通わせると良いでしょう。そこでは学校と違った環境で英語に触れることができるので、それほど緊張なく楽しく英語を身に付けていくことができるようになります。

言語には常に前向きな姿勢を

お子さんの言語に対する壁やストレスをなるべく解消するには、年齢にもよりますが、一番は親御さんが英語に対する抵抗をなくすことが大切です。親御さんが英語に対して抵抗があると、それがそのままお子さんの英語に対する印象に繋がってしまいます。家庭内で「英語って難しいよね」や「なんで英語って……」のように、英語に対するネガティブなコミュニケーションは避けるべきです。「英語で会話できるって素晴らしいよね」「こんな時、英語だとどうやって表現すれば良いんだろうね」などの言葉に置き換えることが重要です。また、親御さんが英語に抵抗があると、お子さんは英語のコミュニティに飛び込めず、気楽に英語に触れる機会をますます奪ってしまいます。年齢が小さければ小さいほど、子どもたちは言葉の壁をものの数分で乗り越えます。公園や地域のイベントへ積極的に出向き、親御さんが苦手な英語だったとしても、どんどんと積極的に楽しく話しかける姿をお子さんに見せてあげると良いでしょう。苦手な英語を一緒に学んでいる姿を見せることで、難しいながらも英語を学ぶ楽しさ、気持ちを理解し合えたときの喜びなどを成功体験として共有することがとても大切です。

取材協力
鎌田 幸二
info@aozoragakuen.org
NPO法⼈ こども教育機構 あおぞら学園副理事長兼副校長
https://www.aozoragakuen.org/
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