佐藤栞
メイクアップ・アーティスト

PEOPLE SPECIAL
様々な業界で活躍中の話題の人に、過去、現在、そして未来について聞く。

ニューヨークで磨く「私だけの美」

専門学校で広がった“世界への扉”

メイクの道に進んだきっかけは、大学在学中に抱いた迷いでした。大学では経済学部に進んだものの、自分には違うかもしれないと感じていました。そんな時、趣味で続けていたメイクに対し、母親から「メイクアップアーティストはどう?」と声をかけられたことが大きな転機になり、そこからメイクを本格的に学ぶ決意をし、専門学校へ進学することにしました。専門学校では、実践中心のカリキュラムや現役アーティストの講師陣に刺激を受け、自然と海外で働くイメージが芽生えていきました。卒業後はアシスタントとして経験を積み、2022年には単身ニューヨークへ渡米しました。

Model: Lizzie Swanson, Photographer: David Gannon, Hairstylist: Chiaki Morimoto

人とのつながりがチャンスを広げる

ニューヨークに渡米後、ファッション誌やポートフォリオ制作、ショーの現場など、多様な仕事を経験しました。Vogue や ELLE、ルイ・ヴィトン、アルマーニなど、一流ブランドのショーにも携わってきました。この業界は人とのつながりで広がっていくと本当に感じています。運もありますが、自分から声をかけ続けることが大切だと思っています。紹介と信頼の積み重ねが、大きな仕事につながったと思います。

Model: Wawa, Photographer: Yu Meng Ci

楽しむ姿勢が成長につながる

自分が楽しむことをメイクする上でいつも心がけています。ナチュラルメイクであってもブラシの使い方や指でのアプローチを変えてみるなど、日々技法を工夫すると、新しい発見が積み上がっていきます。一方で、英語のコミュニケーションは今もとても難しいと思っています。でもニューヨークではつたない言葉でも誠実に受け止めてくれる人が多く、自分の個性として向き合えるようになりました。

自分にしかできない“美”を世界へ

チームで作品を作る中で、全員のビジョンが一致し、一つの形にまとまった瞬間は格別です。簡単ではありませんが、「これだ!」と思えた時は本当に感動します。撮影現場で全員が同じ興奮を共有できた経験は、今も強く心に残っています。将来は「自分にしか表現できない美の形」をつくることを目標にしています。正解のないメイクの世界で、自分のスタイルを気に入ってくださる方がどんどん増えたらいたら嬉しいです。

Model: Lizzie Swanson, Photographer: David Gannon, Hairstylist: Chiaki Morimoto

プロフィール
東京都小金井市出身。Vogue、Dazed Beauty、L’Officielなどのファッション誌やファッションショー、作品撮りを通じ自然な美しさとクリエイティブを融合させたメイクを得意とする。ニューヨークを拠点に世界の最前線で積極的に活動するメイクアップアーティスト
インスタグラム:@shiorisatomura

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