H-1Bビザ、5日で上限に 〜 政府、抽選の実施を発表
- 2016年4月12日
- アメリカ発ニュース
1日に受け付けが始まった外国人の特殊技能者向け短期就労ビザ(査証)「H-1B」の申請数が5日、年間発給枠の上限に達し、連邦政府はコンピュータによる無作為抽選を行うと発表した。
ウォールストリート・ジャーナルによると、申請が1週間足らずで上限に達したのは今年で4年連続。移民局は申請数の合計や抽選日を公表していない。
ニューヨーク州の法律事務所幹部のロクサーヌ・ラビーン氏は「わずか5日で上限に達したことは、成長と雇用創出に寄与する外国人の才能と技術を米経済が強く欲している事実を示す」と語った。H-1Bは企業が外国人の身元引受人(スポンサー)となって申請する雇用ベースのビザ。特にハイテク業界で需要が高く、業界各社が発給枠の拡大を求めている。
一方で査証制度をめぐっては、有能な国民の雇用機会が安い労働力に奪われているとの批判もある。実際、H-1Bビザの大半はインドを中心とした業務受託(アウトソーシング)企業が獲得し、ビザを使って人材を米国に派遣して技術を習得させた後に帰国させることが多い。
ビザの需要は2007〜09年のリセッション(景気後退)期に落ち込んだが、11年から再び高まった。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
米技術大手ら、メキシコでの製造拡大に注力 〜 台湾の技術製品メーカーらに熱心に働きかけ
-
2024年5月16日 アメリカ発ニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
米国内都市圏の住宅所有者らは自然災害に要注意〜異常気象による損害危険の高い地域が明確に
-
2024年5月16日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ドライバーの過半数が「AVは怖い」~AAA調査
-
2024年5月13日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EVへの関心、ますます低下~消費者、メーカーの思惑に反し
-
インフルエンサーとブランドをつなぐプラットフォームで台頭 〜 ショップマイ、1850万ドルを調達
-
シンケイ・システムス、魚の活け締め技法を機械化 〜 完成に接近、鮮魚流通網に革新をもたらす可能性
-
ドキュサイン、インテリジェント契約管理サービスを発表 〜 電子署名ソリューション以外に事業を拡大
-
2024年4月29日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
米商務省、TSMCのアリゾナ工場への投資を提案 〜 米中緊張悪化を背景にチップの国産化に重点
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開