自動運転の課題浮き彫り テスラ、法令や責任所在
- 2016年7月1日
- アメリカ発ニュース
テスラ・モーターズが6月30日発表した自動運転中の乗用車の死亡事故は、トヨタ自動車や日産自動車などが全力で取り組む自動運転の課題を改めて浮き彫りにした。自動運転中の責任の所在のほか、実用化の認可や法令の在り方について議論を呼びそうだ。
「間違いなく死亡事故は起こるが、それで(開発が)止まることはない。自動運転機能で事故が起こる確率は機能がない場合よりもおそらく低いからだ」と米運輸安全委員会(NTSB)のハート委員長は同日、ワシントンでの講演で訴えた。数時間後、テスラ車が5月7日に米国で自動運転中にトレーラーと衝突、乗用車の運転手が死亡した事故が表面化した。
歌手の矢沢永吉さんがCMで「やっちゃえ日産」と次世代技術を宣伝する日産は、高速道路専用の自動運転機能を採用したモデルを2016年に売り出すと公表して注目を浴びた。これに先駆け、主に高速道路向けにハンドル操作と加減速が自動になる自動運転モードを15年から順次実用化したのがテスラだ。(共同)
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