連邦政府は22日、2025年までに達成が義務付けられる新しい燃費基準に関する意見提出期間を延長してほしいという大手自動車メーカーの要請を拒否した。
環境保護局(EPA)と運輸省道路交通安全局(NHTSA)は7月、自動車メーカーは燃費基準の強化に対応できるだけの技術を持っているものの、近年のガソリン安によるピックアップ・トラックやスポーツ多目的車(SUV)の人気上昇で当初予想されたペースでは燃費向上が進まないとの見方を示しながら、企業平均燃費(CAFE)の目標を50〜52.6マイル/ガロン(mpg)へと下方修正する報告書を発表した。
1200ページに上る同報告書への意見を求められた自動車メーカーは、意見書提出の締め切りを現在の9月末からせめて11月末まで延期することを希望。ゼネラル・モーターズ(GM)、フォード、トヨタ自動車、フォルクスワーゲン、ダイムラーなどが参加する自動車工業会(AAM)は8月1日、情報量の多さなどを理由に提出期間の延長を要請した。
ロイター通信によると、AAMの広報担当者は「政府が何年もかけて集めた情報を民間が完全に理解するために、意見の聴取期間には十分な時間を用意する必要がある」と強調。EPA報道官は、要請は却下したものの「新しい関連データや情報の考慮は続け、判断の調整を続ける間も継続的なフィードバックを歓迎する」と述べた。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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