ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は、交通事故を起こしたドライバーが運転中に携帯電話を使っていたかどうかを警察が判断できる新技術とその合法性について調査すると発表した。
オートモーティブ・ニュースによると、この技術は飲酒運転の呼気検査器ブレサライザー(Breathalyzer)にちなんでテキスト発見器「テキスタライザー(textalyzer)」と呼ばれており、ドライバーがテキストしながら運転していたかどうかなどが分かる。
ニューヨーク州は2009年にすべてのドライバーに運転中の手持ち型通信機器使用を禁じており、国内ではほかに13州とワシントンDCが同様の規則を導入している。また、47州とワシントンDCでは運転中のテキスト受送信も禁じられている。
クオモ知事は「法で禁じられているにもかかわらず、一部のドライバーは運転中のテキスティングを続け、自身と周囲に大きなリスクを負わせている。今回の調査で、こうした無謀行為の取り締まりに新技術を使った場合の有効性や、ニューヨーカーの安全とプライバシー保護への影響を徹底的に調べる」と話した。
調査を実施する州の交通安全委員会は、報告書をまとめる前にこの技術の支持者と反対者、関係当局の係官、法律専門家などから意見を聞く予定。テキスタライザーは現在、イスラエルのテクノロジー企業セレブライト(Cellebrite)が開発中で、販売への準備が整うまでにあと数カ月かかるという。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ
-
米国特許商標庁、出願者らの個人住所流出が再発 〜「不注意」が原因、影響を受けた人たちに通知