アップル・ウォッチ、10代女性の命を救う 〜母親、クックCEOに感謝の手紙

 アップル・ウォッチ(Apple Watch)が娘の命を救った、と10代女性の母親(フロリダ在住)がアップルに感謝している。
 
 WFTSタンパ・ベイ誌によると、18歳のディアナ・レクテンウォルドさんは教会で座っている最中に、つけていたアップル・ウォッチが「医者に診てもらう必要あり」という警告通知を表示したことで、深刻な事態を回避できた。彼女のアップル・ウォッチは、彼女の心拍数が毎分160に上昇したため、異常を警告し続けた。一般的な心拍数は60〜100だ。
 
 彼女は頭痛と息切れを感じていたが、そのほかの異常はなかったという。彼女は、アップル・ウォッチからの通知を読んだあとに、母親のステイシー・レクテンウォルドさんに連絡した。
 
 母親は、娘に持病や健康障害がないことから心配しなかったが、2時間後に状況が一変した。アップル・ウォッチはその間、同じ通知を表示し続け、娘の心拍数は190という危険水準に上昇した。
 
 ディアナさんは、近くの応急処置医院に駆け込むと、大きな救急病院にすぐに行くよう医師から言われた。救急病院の医師らが彼女を診察すると、急性腎不全だと判明した。彼女の二つの腎臓は、わずか20%しか機能していなかった。
 
 強い自覚症状がなかったため、アップル・ウォッチからの警告通知がなかったら、手遅れになるまで腎不全を発見できなかっただろう、と登録看護師である母親はアップルに手紙を出して感謝した。
 
 「私は、アップル・ウォッチが娘の命を救ったと正直に思う」「彼女は8月から大学 に通う計画だから、今回の件が見逃されていたら、診察や治療の機会が先延ばしになっていただろう」「そうなっていたなら、腎臓移植するしか生きのびる道はなかっただろうと医者から言われた」。
 
 ステイシーさんは、2017年のクリスマスに699.99ドルのアップル・ウォッチを娘に贈った。アップル・ウォッチには、心拍数監視機能が内蔵されている。
 
 アップルのティム・クックCEOは、レクテンウォルドさん親子の話をツイッターで紹介し、「ディアナのような話がわれわれの夢をさらに大きくし、日々もっと努力するよう勇気づける」とつぶやいた。
 
 【https://www.pcmag.com/news/360826/apple-watch-credited-with-saving-florida-teens-life】 (U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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