プリペイド携帯の利用者が増加〜イメージも改善
- 2013年2月25日
- 米国ビジネス
携帯電話の契約方式を、長期プランからプリペイドに切り替える人が増えている。
ロサンゼルス・タイムズによると、国内のプリペイド携帯契約件数は2012年7月に1億件を超え、前年同月比で12%の伸びを記録した。これに対し長期プランは横ばいで、今では米携帯電話オーナーの3人に1人がプリペイド方式を選択している。
プリペイド携帯の最大の長所は料金の安さで、長期プランの半分以下という例もある。プリペイドには早期解約に伴う多額の手数料などもなく、最近は無制限のインターネット、テキスト、ローミングを提供する高級サービスも登場している。
かつてプリペイド契約は所得やクレジットの低い人々に利用者が多かったが、今は安っぽい印象が薄れ、長期契約せずに安くて良いサービスを受けたい消費者にとって主要な選択肢となっている。プリペイド人気はAT&T、ベライゾン・ワイヤレス、スプリント・ネクステル、TモービルUSAという4大携帯電話サービス会社にも影響を及ぼし、各社ともプリペイドの内容に高速データ通信などのオプションを加えている。
バージン・モバイルなどの小規模業者もスマートフォン用に月35ドルからのプリペイド・プランを提供しているが、市場最大手はメキシコのアメリカ・モバイルの子会社トラクフォン・ワイヤレスで、利用者は2100万人を超える。
プリペイド・サービスの伸びを受け、業界では国際合併も相次いでいる。トラクフォンはカリフォルニア州のシンプル・モバイルを、ドイツ・テレコム傘下TモービルはメトロPCSとの合併を進めているほか、日本のソフトバンクはスプリント・ネクステル株の70%を購入することで同社と合意している。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
米技術大手ら、メキシコでの製造拡大に注力 〜 台湾の技術製品メーカーらに熱心に働きかけ
-
2024年5月16日 アメリカ発ニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
米国内都市圏の住宅所有者らは自然災害に要注意〜異常気象による損害危険の高い地域が明確に
-
2024年5月16日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ドライバーの過半数が「AVは怖い」~AAA調査
-
2024年5月13日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EVへの関心、ますます低下~消費者、メーカーの思惑に反し
-
インフルエンサーとブランドをつなぐプラットフォームで台頭 〜 ショップマイ、1850万ドルを調達
-
シンケイ・システムス、魚の活け締め技法を機械化 〜 完成に接近、鮮魚流通網に革新をもたらす可能性
-
ドキュサイン、インテリジェント契約管理サービスを発表 〜 電子署名ソリューション以外に事業を拡大
-
2024年4月29日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
米商務省、TSMCのアリゾナ工場への投資を提案 〜 米中緊張悪化を背景にチップの国産化に重点
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開