金融規制改革の枠組み有望 パウエルFRB理事

 【共同】米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル理事は4日、ワシントン市内で金融機関の「大き過ぎてつぶせない」問題について講演し、現在の金融規制改革の「枠組み」は自己資本規制だけでなく経営破綻時の清算手順を設けるなど「政府救済の期待を制限する」ことを目的としていると指摘し、「機能するまでに時間がかかるが有望だ」と述べ、改革実現には努力の継続が必要との認識を示した。

 理事はブッシュ(父)政権時に財務省で勤務し、資金調達や国債発行など国内金融市場を担当しており、共和党系に近いとみられているが、民主党主導で成立した金融規制改革の「大き過ぎてつぶせない」問題の対処法を支持した格好だ。

 米経済や金融政策の見通しに言及しなかった。

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