世界のソーラー発電量、100ギガワット超える

 欧州太陽光発電産業協会(EPIA)はこのほど、世界のソーラー発電能力が累計で100ギガワット(GW)に達したという速報値を発表した。2011、12年は約30GWずつ増えたという。

 リニューワブル・エナジー・ワールドによると、5月に12年の確定値がまとまれば累計出力はさらに1〜2GW増える可能性がある。欧州は69GWで、同地域の13年の電力需要の2.6%、ピーク需要の約5.2%に相当する。

 欧州以外では年間のシステム設置容量が10年に3GW、11年に8GW、12年に13GWと増えているが、欧州では11年の23GWから12年には17GWと、06年以降で初めて減少した。

 12年に1GW以上増えた国は、ドイツ、中国、イタリア、米国、日本、フランス、英国、インドの8カ国。このほかスペイン、ベルギー、オーストラリア、チェコ、ギリシャを加えた13カ国で累計出力が1GWを超え、前年の8カ国から増加した。

 EPIAのウィンフリード・ホフマン代表は「10年前には、12年で世界のソーラー発電量が100GWを超えるとは誰も予想していなかった。経済環境が厳しく、規制の見通しが不透明な状況でこの結果が出たことは、世界にこの技術の大きな市場があることを示している」と述べた。

 13年も30GW以上増える可能性がある。欧州では10〜15GWが現実的数字とみられるほか、中国は10GWの新規設置を目指しており、米国、日本、インドでも大きな伸びが続くと予想される。

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