オンラインMBAプログラム 「Innovation Through Virtual Team」を体験受講

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リモート組織を成功に導くには?

2006年に開学したグロービス経営大学院は2022年現在、日本最大のビジネススクールに成長した。同大学院は世界のどこからでも参加できる英語のオンラインプログラムも開講しており、中でもパンデミックを経て重要性を増している「バーチャルチームをいかに成功に導くか」というテーマに焦点を当てた3カ月のコース「Innovation Through Virtual Team」に注目が集まっている。

そこで、一体どのような内容なのか知るために、本コースの正式開講を前に開催されたトライアルクラスを見学させてもらった。

最初にスタッフより、同コースは「グローバルなバーチャルチームがいかに技術とツールを効果的に使いこなし、またコミュニケーションを円滑に運ぶことでイノベーションを実現するか」を目的としていると説明。続いて、担当教授のダレン・メナブニー先生が登場した。ダレン先生は、HRの専門家として日本企業での実務、さらに講師に留まらず豊富な執筆経験を持つ。

担当教授のダレン・メナブニー先生

まず、ダレン先生は、参加者に「2年間のパンデミックのリモートワークの経験を経て、どんな言葉が頭に浮かびますか」と質問した。

「Disconnected(断絶)」「isolated(疎外)」などの比較的ネガティブな言葉が書き込まれる中、「Bliss(至福)」というポジティブな言葉も。それに対してダレン先生はすぐに反応し、「それはどういう意味で、至福と感じたのでしょうか」と尋ねた。すると「ランチも自宅で夫と取ることができるし、自分のペースで生活ができる。リモートワークは私にとって最高」と回答。

さらに、先生は「国境を越えたリモートチームのベネフィットとは何でしょうか?」、続いて「バーチャルチームが直面する課題とは何でしょうか?」と質問し、それに対して参加者は答えを書き、さらにダレン先生がその意味を尋ねるという、まさにインタラクティブなやりとりが展開した。バーチャルチームのメンバーが3カ国に分散している想定で、そのチームが直面する課題と解決策についても分科会で話し合った。

代表者の発表に続いて、ダレン先生が解決策について詳しく解説した。その詳細は実際にプログラムに参加することで知っていただくしかないが、トライアルクラスを見学して印象的だったのは、ダレン先生が世界各地から参加している国籍、背景、母国語、年齢、キャリア、全てが異なる参加者たちにとって、誰にとっても講義に参加しやすい雰囲気を作り出していたことだ。

ビジネス社会の生き残りに
必須のツール、スキル、マインドセット

トライアルクラスの見学後に、ダレン先生に取材する機会を得た。最初に本コースの対象者について聞くと、「非常に広い範囲の人が対象となります。なぜなら、これからの時代、完全なリモートでなくてもハイブリッドで週3日の出社など、働き方にリモートワークが存在しないスタイルはあり得ないからです。優秀な人材を確保するためにリモートワークは必須となっています。リモートワークを許可しない企業からは、(リモートワークを希望する)優秀な人材が流出する恐れがあります。今や『オールドノーマル』に立ち戻ることはないでしょう」と、組織のリーダーに限らず、リモートで働く可能性のある全ての人を対象としたコースだと回答した。

それでは、英語力を含む参加条件はどのようなものだろうか。

「大学卒業資格(バッチェラーディグリー)と1年以上の就労経験を持っていることが条件です。また、英語力に関しては事前にテストを実施します。また、TOEICなどで高いスコアを保持している必要はなく、いかに積極的に講義に参加するかが鍵となります。より積極的に参加することで、その学生が学べる結果も豊かなものになります」。

次にこのコースを習得するとどのような成果が得られるのか、具体的な例を挙げていただいた。

「グローバルなリモートチームの運営方法についてのクラスに一度参加すると、その回で習得したスキルを翌日から現場で実際に活用できるようになります。それだけ内容が実践的だからです。さらに最後までコースを修了すると、ツール、スキル、さらにマインドセットの全てが身に付くようにプログラムがデザインされています。異文化コミュニケーションについても学べるので、異なる文化を持つメンバー間のギャップを埋めることにも役立つはずです」。

また、ダレン先生が定義する「バーチャル時代のリーダーの条件」について聞くと、「新しいコミュニケーション方法を採用する柔軟性があること、多様なメンバーを受け入れられること、さらにメンバーをインスパイヤできること」と以上の3つを挙げた。

最後に「このプログラムに参加する可能性のある人々に伝えたいことは?」と尋ねると、ダレン先生は「これからの時代、リモートワークがなくなることはありません。国境を越えたリモート組織を効率的に運営するために必須となるスキルとマインドセット、そして創造性を学べる絶好の機会です。このような組織をリードしたり、またチームメンバーに所属したりする可能性が高い日本人駐在員の方には特に注目していただきたいです。リモートチームの運営法を習得しないことには、ビジネス社会をサバイバルできないと言っても過言ではないでしょう」という力強いメッセージを送ってくれた。

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