サース型スマート・グリッド分析を提供 〜ヴェルディーコ、小規模電力会社に
- 2013年4月3日
- 環境ビジネス
サース(SaaS=Software as a Service)製品としてスマート・グリッド分析プラットフォームを小規模自治体の公益会社を主な対象に開発するヴェルディーコ(Verdeeco)は、ウェイク・エレクトリック・メンバーシップ・コーオペラティブ(Wake Electric Membership Cooperative)との契約を獲得した。
ウェイク・エレクトリックは、ノース・カロライナ州で3万6500戸の顧客を有する電力協同組合。
また、ヴェルディーコは、バラバラのデータを電力会社が使用できる具体的情報に変える同社初のアプリケーションと変圧器監視ソリューションも発表。
最高経営責任者(CEO)のブライアン・クロウ氏によると、それらのアプリケーションは、一部顧客の間で1ヵ月未満での投資回収を達成しているという。
故障を起こしつつある変圧器や効率的に使用されていない変圧器を検出するシステムでは、1ヵ月前後の投資回収というのも決して異例の速さではない。
ヴェルディーコでは、他社より低いコストでこの種のアプリケーションを提供できる点を強調。
同社のサースを有料使用している公益会社には、ウェイク・エレクトリックのほかに6社あるが、名前は公表されていない。同社では、顧客数を2013年末までに15〜20社に増やしたい考え。
ヴェルディーコはアトランタ拠点の新興企業で、アトランタ・テクノロジー・エンジェルズ(Atlanta Technology Angels)、オーバーン・エンジェル・ネットワーク(Auburn Angel Network)、アップステート・カロライナ・エンジェル・ネットワーク(Upstate Carolina Angel Network)などから80万ドルを資金調達している。
ヴェルディーコはまた、スマート・グリッド機器のメーカー数社と、技術統合をめぐる協議も進めている。
クロウ氏によると、同社のデータ分析アーキテクチャーは、ハドゥープ(Hadoop)やカサンドラ(Cassandra)、NoSQLの組み合わせで構成されている。
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