イラン、核協議で「対案」 6カ国側の新提案に

 【共同】イラン核問題をめぐる同国と、国連安全保障理事会の5常任理事国にドイツを加えた6カ国との協議が5日、カザフスタンの商都アルマトイで2日間の日程で始まった。2月の前回協議で、6カ国側がイランによる平和目的の原子力の研究・開発を容認する新提案を出したことを受け、イラン側は5日午後、対案を示したことを明らかにした。

 対案の詳細は不明。6カ国側の新提案をイランが受け入れるかどうかが焦点だったが、西側外交筋は「イランは明確で具体的な回答をしていない」と指摘。ただ、進展につながる可能性のある「いくつかの興味深い点がある」として、イラン側に詳細な説明を求めているという。

 6カ国側は新提案で、イランに濃縮度約20%のウラン製造をやめさせることが最終目標としながらも、製造中止は段階的に求めると表明。製造された濃縮ウラン全てを国外輸送すべきだとの要求を取り下げ、イラン中部フォルドゥにある地下核施設の即時閉鎖を求めない立場も伝えた。

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