IBM、フラッシュ事業に10億ドルを投資 〜新種のストレージを発表
- 2013年4月15日
- ハイテク情報
IBMは、フラッシュ・メモリーを100%使用したアプライアンス開発に10億ドルを投資する方針を打ち出した。
同社は、ソリッド・ステート・ストレージ(SSD)を製造するテキサス・メモリー・システムズ(Texas Memory Systems)を2012年秋に買収している。
IBMはまた、今回の投資計画と同時に、スプリント・ネクステルのフラッシュ関連製品の受注も発表した。
コンピュータワールドによると、「フラッシュの経済性と性能は、企業に革新的な影響をもたらす水準に達しており、特に処理量の多いアプリケーションに有用」「大規模データ(Big Data)やソーシャル・メディア・データ、モバイル・データ、クラウドの集約が、エンタープライズ市場に新たな環境を作り出し、より速く、より効率的な情報アクセスへの需要をもたらし、フラッシュはその高速アクセスを可能にする」と、IBMのシステム・ストレージ担当責任者アンブジ・ゴヤル氏は説明する。
10億ドルの投資は、研究開発や製品設計に投じられる見込み。フラッシュを使用した新製品は、サーバーやストレージ・システム、ミドルウェア製品に統合される。
IBMはまた、テキサス・メモリーの買収を通じて取得した技術を使ったフラッシュのみのストレージ・アプライアンス製品「フラッシュシステム(FlashSystem)」を出荷した。
同製品は1U(1ユニット=1.75インチ)のラックマウント・システムで、同等サイズのハード・ドライブ・システムと比べて最高20倍の速度を実現する。「フラッシュシステム720」と同「820」があり、最高24テラバイトの容量を持つ。
「低遅延を実現したことによって、CPUやDRAM、通信網、バス、I/Oデータ・パスに匹敵する速度でストレージ・ディスクが動作できるようになった」と、IBMは説明。
同社は今後、テキサス・メモリーの製品をパッケージ・ハードウェア・システムの「ピュアシステムズ(PureSystems)」やほかのストレージやサーバー、ソフトウェア製品に統合していく計画だ。
同社はさらに、「スマーター・ストレージ(Smarter Storage)」製品でもソリッド・ステート技術を中心に据えていく。
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