セールスフォース、「Social.com」を発表 〜ソーシャル広告を効率化

 セールスフォース(Salesforce.com)は、ソーシャル・メディアを活用する広告の管理プラットフォーム「ソーシャル・ドット・コム(Social.com)」を発表した。

 コンピュータワールドによると、ソーシャルは、セールスフォースが先に買収した2社の事業資産を、基幹製品のCRM(顧客関係管理)システムに統合したものだ。

 セールスフォースは、バディー・メディア(Buddy Media)の買収を通じてソーシャル広告キャンペーン管理ソフトウェアを、またレディアン6(Radian6)の買収を通じてソーシャル・メディア・データを取得している。

 新しいプラットフォームでは、広告代理店といった企業がソーシャル・メディア上のリアルタイム動向および傾向に応じて広告キャンペーンを打ち出したり、セールスフォースのCRMシステムから特定条件に基づいて抽出した顧客層を標的にした広告キャンペーンを展開したりすることが可能となる。

 バディー・メディアのソフトウェアでは以前に、フェイスブック・インサイツ(Facebook Insights)のデータを利用して、特定顧客層向けのキャンペーンを展開でき、セールスフォースの情報も利用できたが、その過程は自動化されていなかった。ソーシャルでは、そのデータ取得が自動化され、さらに特定の商品を購入した個人といった具体的な条件を設定できるようになった。

 また、レディアン6の統合によって、ソーシャルではツイッター(Twitter)のハッシュ・タグやキーワードをモニターして、それに基づくキャンペーンを策定できる。その結果、いくつものシステムを操作しなくても1ヵ所で広告キャンペーンを管理できるようになった。

 ソーシャルとセールスフォースのCRMおよびレディアン6の統合は、2013年第3四半期に広範の利用者に向けてリリースされる予定。

 ソーシャルの機能を完全に利用するには、3製品のライセンスをすべて取得する必要があるが、ライセンス取得者が必ずしも同一である必要はない。たとえば、フォード自動車の広告代理店がソーシャルのライセンスを取得して、フォードの持っているCRMソフトウェアのライセンスと併せて使うことができる。

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