1-3月期は22%減〜世界のクリーンエネルギー投資

 代替エネルギー発電、エネルギー効率の向上、省エネ技術開発など「クリーン・エネルギー」関連の2013年1〜3月期世界投資額は、前年同期比22%減、前期比では38%減の406億ドルとなり、過去4年間で最低に落ち込んだ。市場調査ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスが発表した。

 リニューアブル・エナジー・フォーカスによると、投資額が大きく減った原因には、米国やドイツなど主要市場の政策の見通しが不透明なことや、中国やブラジルなど比較的好調な市場が中休み状態にあること、さらにソーラー・パネルなどテクノロジー・コストの大幅な低下が挙げられる。

 地域別の投資額は、米国が前年同期比54%減の45億ドル、中国は15%減の88億ドル、欧州は25%減の134億ドルだった。一方、インドと中国を除くアジアは、日本が82億ドルに増加するなど47%増の101億ドルを記録した。

 投資の種類別に見ると、商用規模の風力、ソーラー発電施設など大型投資が最も落ち込み、34%減の193億ドルだった。政策の不透明感が原因の一部とみられ、特に米国の風力発電投資は、施設建設に対する税控除が12年末で打ち切られる見込みが強まったため停滞した。最終的には延長されたが、13年は新施設の建設が比較的少なくなると予想されている。

 最大の増加を記録した中国とインドを除くアジアでは、小規模投資が前年の50億ドルから79億ドルに増加し、特に日本では小規模のソーラー発電施設が2倍以上増加して67億ドルに達した。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る