コーダ、EV市場から撤退〜更生手続き申請、100台しか売れず

 電気自動車(EV)メーカーのコーダ・ホールディングス(カリフォルニア州)は1日、連邦破産法11条に基づく会社更生手続きの適用をデラウェア州の破産裁判所に申請した。

 ロイター通信によると、同社は自動車市場から撤退し、より少ない資本でできるエネルギー保存分野のビジネスに力を入れる予定。フォートレス・インベストメント・グループを中心とする投資家集団が2500万ドルで同社を買収する計画だという。

 コーダは1年前、充電1回で125マイル走れる5人乗りEVセダン(3万7250ドル)を発売したが、累積販売台数はわずか100台にとどまっている。EVは値段の高さや航続距離に対する不安などから普及に時間がかかっており、コーダのモデルは実用本意のスタイリングが不評だったほか、エアバッグの不具合によるリコール(回収・無償修理)もあって販売が伸び悩んだ。

 3年前には、コーダはフィスカー・オートモーティブやテスラ・モーターズと並んで排ガス・ゼロ車の生産を目指すカリフォルニアのベンチャー企業として注目された。テスラはすでに千台単位でEVを販売しているが、フィスカーは同社にリチウムイオン電池を供給していたA123システムズが昨年破綻し、現在は同社も会社更生の申請を検討している。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る