ネットのない環境が最も困る〜出張者の意識調査
- 2013年7月19日
- アメリカ発ニュース
ビジネス旅行者の大部分は、インターネットに接続できず家族に連絡できないことを出張中の最大のストレスと感じていることが、インターコンチネンタル・ホテル・グループ(IHG)の調査で分かった。
USAトゥデイによると、調査は出張頻度の高いビジネス旅行者1000人を対象に行われ、最も重要なホテルの付属機能として62%がネット接続を挙げた。2位はテレビだが、その割合は20%と大幅に下がり、小型冷蔵庫(5%)、固定電話(4%)、バスタブ(3%)、ミニバー(1%)と続いたものの、いずれもあまり重視されていない。
自宅同様にくつろぐためホテルで何をするかという問いには、25%が「部屋に着いたらまずネットに接続する」と答え、荷物を広げる(20%)、シャワーを浴びる(10%)、テレビをつける(6%)と続いた。1日の仕事を終えた後の最大のストレス解消法も、半数近い47%が「家族と連絡すること」と答えた。従って69%は「接続できないととても不快」で、83%は「出張時のネット接続が無料なら大歓迎」と回答した。
高級ホテルは、客室のネット接続を無料提供しないことが多いと批判されており、安いホテル・チェーンの方が早くから無料接続を提供してきた。IHGは最近、顧客優待制度「IHGリウォーズ・クラブ」の全会員に無料でネット接続を提供すると発表しており、上級会員には7月から、他の会員には14年から同サービスを始める。
このほかIHG調査では、「友人や大事な人とは電話よりインターネットで連絡する」と答えた人が55%に上った。人間関係の専門家デイビッド・コールマン氏は「現代人にはいくつものコミュニケーション手段が必要で、1日1回の電話では不十分。旅行者は、昼間テキストやeメールを送った上で、夜にフェイスタイムやスカイプのチャットで関係を補強したいと望んでいる。大事な人にネットでつながる場所にいることは極めて重要」と指摘する。
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