コムスコープ、レッドウッド・システムズを買収 〜LEDを基幹設備に統合

 広帯域接続向け基幹設備事業を手がけるコムスコープ(CommScope)は、LED管理ソフトウェアを開発する新興企業のレッドウッド・システムズ(Redwood Systems)を買収した。

 ギガOMによると、買収金額は1000万ドルだが、レッドウッドが2015年夏までに一定目標に到達すれば追加で5000万ドルが支払われるという変則的買収金額で合意が成立した。

 レッドウッドの売却は、調達投資総額と売却額を見れば、レッドウッドの投資家にとって必ずしも大きな見返りではない。同社は5年前の設立以来、総額4000万ドル近くの投資を調達した。投資家には、三井物産やインデックス・ベンチャーズ、バッテリー・ベンチャーズ、USベンチャー・パートナーズが含まれる。

 レッドウッドは、イーサーネット・ケーブルで接続されたLEDのための制御および検知システムを開発している。最適化した通信ケーブルを用いてデジタル信号と電力の両方を送ることができ、またLEDには周囲の環境を検出する検知器が組み込まれている。LEDは、レッドウッドの中央演算エンジンに接続されている。

 レッドウッドのLED照明システムは、商業建物やデータ・センターに導入されてきた。一部の導入事例では、通信網に接続されていない蛍光灯照明システムと比較して70%の光熱費削減を達成している。

 レッドウッドの顧客には、SAPやフォルクスワーゲン、ジョンソン・コントロールズ、フェイスブックといった大手企業が含まれる。

 コムスコープでは、レッドウッドの事業資産を「インテリジェント・ビルの基幹設備ソリューション」に応用し、商業建物の電力効率化事業を強化する計画だ。

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