自動車大手、最後の処女地狙う〜中東や東南アジアなど
- 2013年11月7日
- 米国ビジネス
大手自動車メーカーは、ブラジル、ロシア、インド、中国の新興経済(BRICs)の次に発展が期待される国々を新車販売の「最後の処女地」として狙っている。
フォーチュン誌によると、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)は新しい自動車市場について、最大規模の中東をはじめ、東南アジア、南米の西半分、北アフリカの4地域に分類している。国別ではインドネシアなど15カ国を中心に構成され、ベリーズなど現在は自動車所有者が少ない国も含まれる。
新市場の合計販売台数は、現在の1500万台から2020年には2100万台に増加し、中国や北米、欧州を上回る見通しだ。
メーカー別では、東南アジアと中東ではトヨタが優位で、コロンビアからチリに至る南米西部ではゼネラル・モーターズ(GM)のシボレーが、北アフリカでは仏ルノー傘下のダチア(Dacia)が最大手となっている。
BCG報告書をまとめたニコラス・ラング氏によると、いずれの国も単独ではBRICsを上回らないため、メーカーは地域ごとにまとめて新市場開拓を狙っている。
しかし、車の好みは同じ地域内でも国によって異なるため、単一モデルを売り込むのでなく新しいバージョンを開発したり、現地生産を検討したりすることも必要になる。中東の場合、トルコでは小型車や超小型車が売れているが、隣のイランではさらに小さなミニカーの人気が高い。BCGによると、中東市場の販売台数は20年までに580万台に達し、ブラジルを上回る見込みだ。
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