3Dプリンターの消費者向け販売が強まる 〜 グーグルやアップルも進出か
- 2014年5月23日
- ハイテク情報
試作品や少量部品の迅速な作成を目的に、3Dプリンターは企業での導入で市場開拓が本格化したが、3Dプリンター・メーカーは最近、学生や一般消費者向けの低価格3Dプリンターにも商機があると判断し、開発と販売に注力し始めた。
インベスターズ・ビジネス・デイリーによると、RBCキャピタル・マーケッツは最近、消費者向け3Dプリンター市場について「近いうちに顕著な成長加速が期待される」という調査結果を発表した。
RBCの調べでは、消費者向け3Dプリンターの最有力ブランドには、ストラタシス(Stratasys)の一部門であるメーカーボット(MakerBot)と、3Dシステムズ(3D Systems)のキューブ(Cube)、そしてフォームラブズ(Formlabs)がある。
RBCは、デスクトップ3D印刷の需要をけん引する最近の最大の要因として、「設計図のアップロードとダウンロードを簡便化したオンライン・ソーシャル・プラットフォームの利用拡大」を指摘する。
人気プラットフォームのうち、メーカーボットはシンギバース(Thingiverse)を運営し、3Dシステムズはキュビファイ(Cubify)を運営する。
一方、調査対象の約1300人のうち、消費者向け3Dプリンターを所有している、あるいは職場で使ったことがあると答えたのは、約6%の80人にとどまった。また、1年以内に購入する計画があると答えた数は100人だった。
プリンターの価格はメーカーボット製が1375ドルから、3Dシステムズのキューブが999ドルから。
技術系企業による消費者向け3Dプリンターに対する関心は高く、ヒューレット・パッカード(Hewlett-Packard)やアップル(Apple)、グーグル(Google)も同市場参入が噂されている。
CADソフトウェア最大手のオートデスク(Autodesk)も、同市場への参入計画を5月14日に発表し、ハードウェア事業に進出する方針を掲げた。
グローバル・エクイティーズ・リサーチのトリップ・チョードリー氏は、グーグルがオールインワン型3Dスキャナーおよびプリンターを6月末にも発表する可能性があると予想する。
同氏によると、グーグルは消費者向け3Dプリンターの価格を現在の1000ドル超から250〜400ドルに引き下げることと、印刷素材費用を現在の1キログラムあたり31ドルから4〜5ドルに下げることを目指している。
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