「歴史的前進」喜ぶ遺族  過労死防止法の可決に

 【共同】衆院厚生労働委員会が23日、過労死防止を国の責務と明記した「過労死等防止対策推進法案」を可決したことについて、遺族らが委員会終了後に国会内で取材に応じ、「歴史的な前進」「過労死をなくす社会の実現に向けた大きな一歩」と喜びを語った。

 傍聴した「全国過労死を考える家族の会兵庫」の西垣迪世代表(69)は、2006年に大手IT企業のシステムエンジニアだった長男=当時(27)=が過労でうつ病になり、治療薬を過剰服用して命を落とした。

 法案の可決に「息子は自分と同じようなことが起きない社会、過労死のない社会を望んでいると思う。まだ第一歩だが、少しは喜んでくれていると思う」と話した。

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