米石油生産の柱はNDとTX〜メキシコ湾と合わせて全米の2/3
- 2014年7月7日
- 米国ビジネス
米国の石油生産量が、800万バレル/日(bpd)超と過去数十年間で最高に拡大している。
オイルプライス・コムによると、過去数年間に産油量が最も増えたのはノースダコタのバッケン油田とテキサスのイーグル・フォード油田で、ノースダコタの生産量は5年前の20万bpd以下から14年4月には100万bpd以上に拡大した。
テキサスは米国の石油生産では常に大きな役割を果たしてきたが、イーグル・フォードやパーミアン油田などの生産増によって、州全体の生産量は09年の100万bpd強から14年3月には290万bpdまで増え、今や全米生産量の3分の1を超えている。残りはほとんどがメキシコ湾の米国水域で生産されており、全米の16%以上に当たる130万bpd。ノースダコタ、テキサス、メキシコ湾を合わせると全米生産量の3分の2を占める。
一方、長年石油の主要生産地だったアラスカは、1990年代初頭には200万bpdを超えた生産量が、現在は53万bpdとテキサスの5分の1以下に減少した。環境保護の印象が強いカリフォルニアの方が56万bpdとアラスカより多く、州としては生産量第3位だが、こちらも1980年代の100万bpd強からは減少している。
今後も予想外の展開がない限り、テキサス、ノースダコタ、メキシコ湾が米国の主要石油産地という状況が続くとみられる。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ