GE、旅客機エンジン開発でIHIなど3社と提携

 ゼネラル・エレクトリック(GE)は10日、ボーイングの新型旅客機「777X」用エンジン「GE9X」の開発で、仏サフラン、日本のIHI、独MTUエアロ・エンジンズを提携相手に選んだと発表した。

 ロイター通信によると、サフランを最多として、3社合わせて開発計画の約25%を担当する。3社とも他の開発計画に参加した実績があり、自社部品の開発コストを負担する。

 GEは2014年、GE9X開発に3億ドルを投資する。シアトルにあるボーイングの風洞実験設備では既に、コンポジット(複合材)ファンブレードなど主要部品が試験されているという。

 GEは20年に商用化される777X専用のGE9Xエンジンを、これまでに600基以上受注している。今月9日にはアラブ首長国連邦(UAE)のエミレーツ航空が777X150機(560億ドル相当)を購入する計画を最終決定した。

 サフランは同計画に伴うコストの11%強を担い、低圧コンプレッサなどの部品を製造することを明らかにしている。

 IHIの負担分は10%以上で、低圧力タービンなどの部品を設計・製造する。

 MTUは4%で、タービンの中央フレームを製造する。

 GEは過去数年間、GE9X向けの基幹技術を試験してきた。14年初頭にはイタリアで高圧コンプレッサの試験を完了し、年内にはセラミックス基複合材(CMC)部品を試験する計画だ。

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