レーザー光線データで発電量を見積もり 〜 サンジェヴィティの新サービス
- 2014年7月14日
- 環境ビジネス
ソーラー・パネルを提供するサンジェヴィティ(Sungevity)は、設置費用の見積もりサービス「アイクオート(iQuote)」の更新を発表した。
ギガOMによると、新サービスには、上空からのレーザー光線に関するデータを使用してソーラー・パネルの発電量を見積もる技術が含まれる。
レーザー光線のデータ技術は「ライダー(LIDAR)」と呼ばれる。空からの光の距離と範囲を把握するもので、この種のデータは通常、飛行機やヘリコプターを使って測定される。
サンジェヴィティは、そのデータを他社から購入しており、サンフランシスコ湾岸地域およびカリフォルニア州南部の地形を立体的に示した地図に重ね合わせることで、発電量を見極めている。
アイクオート・サービスは、カリフォルニア州のロウズ店舗で試験的に導入されている。
2007年創業のサンジェヴィティはカリフォルニア州オークランドに拠点を構え、1年ほど前に1億2500万ドルを資金調達し、急成長中だ。
出資者には、ブライトパス・キャピタル・パートナーズ(Brightpath Capital Partners)、ロウズ、ビジョン・リッジ・パートナーズ(Vision Ridge Partners)、クレイトン・エクイティ・パートナーズ(Craton Equity Partners)、イースタン・サン・キャピタル・パートナーズ(Eastern Sun Capital Partners)が含まれる。
サンジェヴィティは、住宅用ソーラー・パネルの販促や販売、システム設計、融資を手がけているが、ソーラーシティを含む他社と違って、設置作業については専門業者に委託している。
サンジェヴィティの競合社には、サンラン(SunRun)やクリーン・パワー・ファイナンス(Clean Power Finance)、ソーラー・ユニバース(Solar Universe)がある。
米国ではソーラー・パネル需要が好調に伸びており、特に住宅向け市場は成長が著しい。2014年中に6.6ギガワットが設置されると予想される。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか
-
2024年4月15日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV生産コスト、27年にはガソリン車より安く~ガートナーが予想
-
人間の労働力の方が人工知能より安価 〜 MITの研究、雇用機会の大部分は人工知能にまだ奪われないと結論
-
ドローン配送に現実味~運用範囲広がる
-
アマゾンや小売大手ら、頻発する返金詐欺で巨額の損害 〜 詐欺集団ら、ティックトックで協力購入者たちを募集