iPSの仕組み、一端解明 京大、ウイルス物質が鍵

 【共同】これまでの進化の過程で人の遺伝子に組み込まれたウイルス由来の物質が、人の体細胞から人工多能性幹細胞(iPS細胞)ができる際に重要な役割を果たしていることを京都大iPS細胞研究所のチームが突き止め、4日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。

 物質は「HERV-H」と呼ばれ、もともとはウイルスの遺伝子の一部。人が進化する中で変化し、今は遺伝子として機能していない。

 チームは、構造的にこの物質の両端にあるLTR7という部位に注目。iPS細胞を作る際、この部位が活動しないようにすると、HERV-Hの働きも弱まったままになり、iPS細胞の作製効率が通常の2割以下に下がったため、チームはHERV-Hが重要な役割を持つとみている。

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