バイオ燃料事業の収益を確信〜デュポン、P&Gに供給へ
- 2014年10月14日
- 米国ビジネス
化学大手デュポンはこのほど、農業廃棄物からバイオ燃料を製造する事業への投資について、大きな収益を生むとの自信を示した。
ブルームバーグ通信によると、同社は現在、アイオワ州ネバダに事業費5億ドルを投じてトウモロコシの茎や葉を原料とするセルロース系エタノールの精製工場を建設中で、数カ月以内に完成を予定している。
物言う株主のネルソン・ペルツ氏がこれを「出資者の価値を損なう投機的で高価な科学実験」と酷評しているのに対し、同社産業生命科学部門のウィリアム・フィーヘリー社長はスイスでインタビューに答え、「この工場は利益を生む」と強調した。この工場で生産されたエタノールは、商業規模の利用としては初めて、プロクター&ギャンブル(P&G)の液体洗剤「タイド・コールドウォーター」で使われる。
デュポン幹部のジェイムス・コリンズ氏によると、セルロース系エタノール生産への投資がいかに早く収益を生むかは、政策立案者が全米で売られるガソリンへの再生可能燃料の混合量を減らすかどうかで左右される。政府は最近、混合を義務づける量の引き下げに関する議論を始めている。
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