コノコ、15年の投資20%削減〜原油5年ぶり安値で
- 2014年12月9日
- 米国ビジネス
石油・ガス大手コノコフィリップスは8日、原油価格が5年ぶり最低水準まで落ち込んだのを受け、2015年のエネルギー開発関連投資額を14年比で20%(約30億ドル)削減すると発表した。
ロイター通信によると、コノコはカナダのモントニーとデュベルネイ、テキサス州パーミアン盆地のほか、コロラドやカンザスなど4州にまたがるニオブレラ・シェール(けつ岩層)といった比較的開発が遅れている地域への「大規模投資を先送りする」と説明した。
テキサスのイーグルフォード・シェールとノースダコタのバッケン・シェールに力を入れているコノコはこのほか、完了が近い複数の大規模事業でも予算を削ると表明した。
原油相場が下落する中、業界ではデンバリー・リソーシズやハルコン・リソーシズなどが15年度予算を切り詰めたほか、複数の企業が掘削装置や人員の削減を発表しており、投資計画の縮小が相次ぐ可能性がある。ノルウェーの業界コンサルティング、リスタ・エナジーによると、15年は1500億ドル相当の石油・ガス開発計画が凍結される見通しだ。
石油輸出国機構(OPEC)が減産を否決したことによる供給過多や需要の低迷を受け、原油価格は15年も低迷が続くと見込まれる。
コノコは一方で、同年はリビア周辺のガス田から3%の増産を見込んでいる。
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