オラクル、小売向けクラウド・サービスを投入 〜 買収した企業の資産を拡充
- 2015年4月13日
- ハイテク情報
オラクル(Oracle)は、小売業界向けのソリューションに新しいクラウド・サービスを追加した。
PCワールドによると、新しいソリューションは、オラクルが2014年に53億ドルで買収したマイクロス・システムズ(Micros Systems)の事業資産を基盤としたもの。買収からわずか半年強で、その技術に新サービスを追加したことになる。
新しいサービスは6つあり、それらは「オラクル・リテール(Oracle Retail)」と総称され、有料購読型のクラウド・サービスとして使える。電子商取引管理や顧客関係管理、注文管理、注文対応、損失防止、遵守(準拠)を目的としたものだ。
「オラクル・リテール・ブランド・コンプライアンス・マネージメント」では、プライベート・レーベル(PB)商品の管理を支援する。商品企画や売れ行き管理、納品受理、供給業者関係管理に役立てることができる。
「オラクル・リテール・カスタマー・エンゲージメント」では、顧客の注文履歴を管理して、会員特典制度を運営できるほか、買いたい商品のリストを顧客が作成する機能も提供される。
「オラクル・オープン・コマース・プラットフォーム」は、検索エンジン最適化(SEO)、サイト内検索、パーソナライゼーションといった電子商取引に必要な機能を提供する。また、営業担当者らがページを簡単に変更して販促を迅速に展開できる。
「オラクル・リテール・オーダー・ブローカー」は、すべての店舗と配送センターの在庫を総合的にリアルタイムで把握できるようにするサービス。店員や注文を電話で受け付けるコール・センターの従業員がアクセスして、品物の在り処を即座に確認できる。
「オラクル・リテール・オーダー・マネジメント・システム」は、オンライン・ショッピングの顧客とコール・センター従業員の両方に、在庫状況をリアルタイムで表示できるようにする。注文を確定する前に、配送にどれだけ時間がかかるかについて、現実に即した情報を提供できるようになる。
「オラクルXBRi」は、不正行為や規定違反を検出することで、損失を回避するためのサービス。疑わしい取り引きの行われた場所、各種の登録類、担当者を詳細に追跡できる。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
米技術大手ら、メキシコでの製造拡大に注力 〜 台湾の技術製品メーカーらに熱心に働きかけ
-
2024年5月16日 アメリカ発ニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
米国内都市圏の住宅所有者らは自然災害に要注意〜異常気象による損害危険の高い地域が明確に
-
2024年5月16日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ドライバーの過半数が「AVは怖い」~AAA調査
-
2024年5月13日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EVへの関心、ますます低下~消費者、メーカーの思惑に反し
-
インフルエンサーとブランドをつなぐプラットフォームで台頭 〜 ショップマイ、1850万ドルを調達
-
シンケイ・システムス、魚の活け締め技法を機械化 〜 完成に接近、鮮魚流通網に革新をもたらす可能性
-
ドキュサイン、インテリジェント契約管理サービスを発表 〜 電子署名ソリューション以外に事業を拡大
-
2024年4月29日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
米商務省、TSMCのアリゾナ工場への投資を提案 〜 米中緊張悪化を背景にチップの国産化に重点
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開