高齢者向けオンライン・サービスに挑戦 〜 シリコン・バレー新興企業の試み
- 2015年5月4日
- ハイテク情報
若者相手のビジネスが多いシリコン・バレーで、高齢者向けのオンライン・サービスを提供する企業が現れた。
ロイター通信によると、新興企業のオーナー(Honor)は、入浴から食料雑貨の買い物サービスにいたるさまざまの在宅ケアを必要とする高齢者を支援するためのサービス網構築を目指す。
同社はこれまでに、ベンチャー・キャピタリストのアンドリーセン・ホロウィッツのほか、イェルプのジェレミー・ストッペルマン最高経営責任者(CEO)、アップルの元小売担当責任者ロン・ジョンソン氏、ボブ・ケリー元上院議員といった投資家から2000万ドルの資金を調達した。
オーナーのセス・スターンバーグ最高経営責任者(CEO)は、かつて設立したソーシャル・メディア・サービス会社ミーボ(Meebo)を2012年にグーグルに売却したあと、オーナーを共同で立ち上げた。
「シリコン・バレーでは高齢者向けのサービスが少ない。高齢者は技術を使えず、高齢者向けの技術事業は成功しないという考えが浸透しているが、そうした見方は間違い」というのがスターンバーグ氏の信条だ。
オーナーは、派遣する生活介助員に関して話す言語や専門技能の有無、猫アレルギーの有無を顧客が要求できる細かな条件にもとづいて決める。高齢者の家族は、スマートフォン・アプリケーションを使って介助員の訪問時間や介助の内容を確認できる。
一方、サービスを受ける高齢者は、介助員がいつ来るかといった情報が表示される小型の電子機器を受け取り、それを使ってサービスに関する感想や新しい要求を伝えることもできる。
既存の高齢者向け在宅ケアは一般的に1日3時間のサービスから始まるが、オーナーは1時間でもサービスを提供する。また、介助員には平均時給より高い最低15ドルの時給を保証する計画だ。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ