セールスフォース、グーグル含む6社と提携 〜 データ分析クラウドを拡充
- 2015年6月3日
- ハイテク情報
セールスフォース(Salesforce)は、法人向けの大規模データ(big data)サービスを強化するために、業界大手6社と業務提携を結んだ。
同社が提携したのは、グーグル(Google)、クラウデラ(Cloudera)、ホートンワークス(Hortonworks)、ニュー・リリック(New Relic)、インフォマティカ(Informatica)、そしてトライファクタ(Trifacta)の6社。
フォーブス誌によると、データ源の多様化やデータ激増を受けて企業各社がデータ活用に苦労していると考えるセールスフォースでは、販促や顧客サービスを含む各業務において、大規模データ・サービス・ベンダー各社の製品と企業利用者の現場を結ぶことでデータ活用を簡便化しようと狙う。
6社のベンダーにとっては、より多くの企業にサービスを届けられる商機拡大につながり、セールスフォース・アナリティクス・クラウド(Analytics Cloud)の利用企業にとっては、現場で活用できる大規模データ・ツール群の選択肢が増えるという利点がある。
セールスフォースでは、ウェイブ・フォー・ビッグ・データ(Wave for Big Data)という戦略構想を打ち出しており、今回、それら6社が提供する法人向けデータ・ツール群をアナリティクス・クラウドでアクセスできるようにした。
たとえば、クリック・データとアプリケーション利用データの分析サービスを法人向けに提供しているグーグルの場合、同サービスをウェイブ・フォー・ビッグ・データに接続させることで、アナリティクス・クラウド利用企業がそれらのデータを顧客情報と照合でき、効果的と判断できる販促手段を決めることが可能となる。
グーグルにとってはクリック・データとアプリケーション利用データの分析サービスの利用企業を増やす可能性を高められ、セールスフォースはアナリティクス・クラウドの利用価値を高められる。
グーグルほか5社も同様に、それぞれの法人向けデータ・ツール群をウェイブ・フォー・ビッグ・データに接続することで、利用企業の増加を図る。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ