セールスフォース、グーグル含む6社と提携 〜 データ分析クラウドを拡充

 セールスフォース(Salesforce)は、法人向けの大規模データ(big data)サービスを強化するために、業界大手6社と業務提携を結んだ。

 同社が提携したのは、グーグル(Google)、クラウデラ(Cloudera)、ホートンワークス(Hortonworks)、ニュー・リリック(New Relic)、インフォマティカ(Informatica)、そしてトライファクタ(Trifacta)の6社。

 フォーブス誌によると、データ源の多様化やデータ激増を受けて企業各社がデータ活用に苦労していると考えるセールスフォースでは、販促や顧客サービスを含む各業務において、大規模データ・サービス・ベンダー各社の製品と企業利用者の現場を結ぶことでデータ活用を簡便化しようと狙う。

 6社のベンダーにとっては、より多くの企業にサービスを届けられる商機拡大につながり、セールスフォース・アナリティクス・クラウド(Analytics Cloud)の利用企業にとっては、現場で活用できる大規模データ・ツール群の選択肢が増えるという利点がある。

 セールスフォースでは、ウェイブ・フォー・ビッグ・データ(Wave for Big Data)という戦略構想を打ち出しており、今回、それら6社が提供する法人向けデータ・ツール群をアナリティクス・クラウドでアクセスできるようにした。

 たとえば、クリック・データとアプリケーション利用データの分析サービスを法人向けに提供しているグーグルの場合、同サービスをウェイブ・フォー・ビッグ・データに接続させることで、アナリティクス・クラウド利用企業がそれらのデータを顧客情報と照合でき、効果的と判断できる販促手段を決めることが可能となる。

 グーグルにとってはクリック・データとアプリケーション利用データの分析サービスの利用企業を増やす可能性を高められ、セールスフォースはアナリティクス・クラウドの利用価値を高められる。

 グーグルほか5社も同様に、それぞれの法人向けデータ・ツール群をウェイブ・フォー・ビッグ・データに接続することで、利用企業の増加を図る。

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