G20、成長底上げへ指針 高齢者、女性を働き手に 

 日米欧の先進国に新興国を加えた20カ国・地域(G20)は29日、低迷する世界の成長力を底上げするため、各国に構造改革の実行を促す指針を2016年に策定する方針を固めた。高齢者や女性の働き手を確保し成長力を強化することが柱となる見通し。議長国の中国が提案し、16年9月に開く首脳会合の成果としたい考えだ。

 複数のG20関係者が明らかにした。指針は各国別の取り組みをG20全体で共有し、互いに成果を確認し効果的に進める狙いがある。日本にとっては、安倍政権が掲げる「1億総活躍社会」実現の後押しとなりそうだ。

 高齢化に伴う働き手の減少は各国共通の悩みとなっている。15~64歳の生産年齢が全人口に占める割合は、先進国だけでなく中国など一部新興国でも急低下が予想される。高齢化対応で先行する日本の取り組みは各国の関心を集めており、指針策定に貢献しそうだ。(共同)

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