羽田空港から米国への昼間定期便をめぐる日米航空協議の延期が8日、決まった。米政府が延期を申し入れたのは、米国の航空業界に賛否両論があり、調整が終わっていないためとみられる。日本の国土交通省は早期の決着を目指し、交渉日程を再調整している。
羽田の昼間便実現について、全日本空輸や日本航空と提携するユナイテッド航空やアメリカン航空は支持する一方、成田を主な拠点とするデルタ航空は反対している。デルタは1月、成田と米本土を結ぶ同社路線が競争力を失い「すべて廃止に追い込まれる恐れがある」との声明を発表した。
日本政府内では、米政府内で日本との交渉を主に担当する国務省と、航空政策全般を所管する運輸省の連携不足も協議の遅れに影響しているとの見方が出ている。(共同)
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