日本クラブ「復活:至高なる伝統工芸の技ー江戸から現代まで」展を開催

津田信夫 青銅の孔雀の置物 (明治〜昭和)

ニューヨークで開催されるアジアウィークと同時期に、2年の歳月を経て、日本クラブ7階の日本ギャラリーにオリエンテーションズ・ギャラリーとオリエンタル・トレジャー・ボックス・ギャラリーが戻ってくる。今年は両ギャラリーによる10回目の記念すべきコラボ展となる。

同展では七宝、金工、陶磁、漆芸、絵画、竹木工、彫刻、染織の各分野で活躍する著名な作家による質の高い作品が展示される。帝室技芸員や人間国宝による技巧を凝らした珠玉の近現代工芸品が幅広く紹介される予定。

タイトルの「復活」には、日本美術の伝統と革新の要素が織り込まれた作品が含まれる。明治期の尾張七宝界の巨匠である服部唯三郎による盛り上げ技法で作られた稀少な名品である七宝花瓶や、「J .Ando」の名で日本の七宝を世界に広めた安藤重兵衛による無線エナメル技法で菖蒲を描いたペアの七宝花瓶を展示。また、縁起の良い孔雀の羽をイメージした佐賀の鍋島氏の家紋(月)入りの漆器や、日本のアールデコ期に活躍した秀峰による梅のデザインの漆箱は必見だ。さらに、明治から昭和初期にかけての彫金家である津田信夫作の青銅の孔雀の置物や、加藤秋景による常滑焼の花瓶など、見どころ満載の内容となっている。

この2年間を経て、平穏な日々を取り戻しつつある今、近現代工芸家たちの卓越した技により制作された美しい作品群は人々の心を高揚させ、感動を届ける。飛び交う小鳥、咲き乱れる花々など鮮やかな風景が作品のテーマであり、香道や茶道などの儀式に関連した作品も展示される。

限られたスペースで至高なる近現代工芸家の技から生み出された「日本の美」を鑑賞してもらうため、オリエンテーションギャラリーとオリエンタル・トレジャーボックスの膨大なコレクションの中から最高峰の美術工芸品を選定。本展を通じ、ニュ-ヨークをはじめアメリカ全土および世界中から集まる多くの人々と、美術品鑑賞の喜びを分かち合おう。

佐賀鍋島氏家紋入り漆器湯桶 (江戸時代初期)

 

「復活:至高なる伝統工芸の技ー江戸から現代まで」展
■会期:2022年3月18日(金)〜25日(金)10:00am-6:00pm (土曜–5:00pm 、日曜休)
■場所:日本ギャラリー (日本クラブ 7階、145 West 57th Street, 7th Floor, New York, NY 10019)
■入場料:無料
■詳細:www.nipponclub.org
■問い合わせ:gallery@nipponclub.org

加藤秋景 常滑焼花瓶

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