オンラインで相談ができる「海外こころのヘルプデスク24時」

「海外こころのヘルプデスク24時」は、海外在住者および渡航前・帰国後のこころのケアに取り組む傾聴ボランティア団体。代表を務める心理カウンセラー秋田まき氏の呼びかけにより、2018年6月に「助け合いのグローバル・ネット」として活動を開始した。2021年9月現在、世界12カ国に約30名の相談員がおり、Zoomとメールで毎月80件ほどの相談を受けている。

相談員は問い合わせで寄せられた話をジャッジすることなく、相手の気持ちに寄り添って耳を傾ける。

「寄せられる相談はさまざまですが、共通しているのは海外生活ならではの孤独感。『眠れない』『日本語で話したい』『話せる人がいない』というようなきっかけで連絡をいただいた時、その孤独感が「孤立感」になってしまわないように、1人ではないというメッセージを届けながら繋がりを大切にしています。それができるのは、私たち相談員もまた同じ海外在住者もしくは海外生活経験者だから。同じ土俵にいるからこそお聴きできることがあると信じています」

将来的には24時間制を目指す同サービス。現在は相談業務のほかに、同じ境遇の人が支え合って前を向いて進んでいくことを目指す自助グループ「ぴあさぽ(ピアサポート)」や、海外生活で役立つメンタルケアや知識を届ける「シグニチャー講座」も運営されている。

海外に住む日本人は現在140万人ともいわれ、どんどん増え続けている。ヘルプデスクは今後もさまざまな機関や支援団体と提携しながら、一人でも多くの人の声に耳を傾けることを目指していく。

海外こころのヘルプデスク24時
https://www.helpdesk24.net/

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